ジェームズ・ガン監督作品。昨年の『キック・アス』におけるヒットガールとは「優れた身体能力と親に仕込まれたアメコミを基にした殺人テクニック」というとてつもない怪物性を持った言わば「子ども版ブライド(as『キル・ビル』)」といった存在だったけれど、本作は、徹頭徹尾、凡人であるコトを貫いたヒーロー映画でありました。 このテのヒーローものを見るときに気にかけているのが「その世界に映画やコミックはあるのか?」ということ。たとえば、バットマンみたいなやつだ!という台詞があれば、その世界にはバットマンが自警団の象徴として存在していることになるし、まるでスパイダーマン/スーパーマンだ!という台詞があったなら、その世界には空を飛んだりするパワーが「無い」ということになる。 『キック・アス』のオープニングは、どっかのキチガイがビル屋上からお手製マントで飛行にチャレンジ!落ちて死亡!という世界のルールを提示した
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