ロバート・ルイス・スティーヴンソンの「ジーキル博士とハイド氏」は現在では「二重人格」の代名詞ともなっているが、もちろん、実際の多重人格症状そのままではない。ジーキル博士は薬品を飲むことでハイド氏に変わるし、その際には人格だけでなく容貌も大きく変化する。サイコホラーの古典みたいなこの作品だが、同時にモンスター作品でもあるのだ。この辺、スティーヴン・キングが言うところの「内なる恐怖」が「外なる恐怖」に連なっていく代表例みたいな作品だと思う。ともあれ、ドッペルゲンガーにしてもジキルとハイドにしても人間の内に潜む別人に人々は怖れつつも惹かれてきた。 今回観た作品は古澤健監督の「ルームメイト」。古澤監督とは一度お会いしたこともあり、僕としては珍しく邦画では毎回観に行ってる監督。先に観た人の評判が良かったので今回も劇場観賞。 物語 派遣社員の萩尾春海は交通事故で入院していた病院の看護婦、西村麗子と出会
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