IntelなどのCPUに指摘された脆弱(ぜいじゃく)性「Spectre」の新たな亜種が発見された。米国土安全保障省のセキュリティ機関CISAやメーカー各社は2019年8月6日にそろってセキュリティ情報を公開し、ユーザーに対応を呼び掛けている。 SpectreはMeltdownとともに2018年1月に公表された脆弱性で、以後、メーカー各社が更新プログラムを公開して攻撃を防ぐ対策を講じてきた。 今回の亜種「SWAPGS」は、セキュリティ企業のBitdefenderが発見し、命名した。SWAPGSはSpectreと同様、現代のCPUが実装している「投機的実行」と呼ばれる仕組みを突かれてしまう脆弱性。悪用されればコンピュータのシステムメモリから、パスワードや暗号鍵といった重要な情報が盗まれる恐れがある。