前回、Kai のインストールと基本的な使い方を説明しましたので、今回は、Kai最大の特徴であるクラスタついて詳しく説明します。 なお、前回同様、本連載が対象とするKaiのバージョンは0.4、ErlangのバージョンはR13Bです。 データの保存・取得とリクエストの転送 memcachedでは、クライアントがデータの場所を決定します。このため、クライアントは、クラスタを構成するすべてのmemcachedノードを把握していなければなりませんでした。 一方Kaiでは、ノードがデータの場所を決定し、クライアントからのリクエストを適切なノードに転送します。クライアントは、すべてのノードを把握する必要がありませんし、L4ロードバランサで機械的に負荷分散することもできます。また、クラスタへノードが追加されても、クライアントのノード一覧を修正する必要がありません。 では、前回、構築した3ノード構成のクラス