◇「小沢氏容認」も決断を後押し 4月の名古屋市長選を巡り、民主党が揺れている。地元選出の河村たかし衆院議員(60)が出馬の意思を固めたと同時に、名古屋市議団による県弁護士会元副会長の伊藤邦彦弁護士(55)擁立が急進展、17日に正式決定する段取りとなった。調整役不在の中、泥仕合の様相も呈してきた。【影山哲也、丸山進】 これまでも、候補者選びの陰の主役は河村氏だった。前回の市長選で出馬表明した経緯から、その意欲は周知の事実。急進的な議会改革を公言する河村市長が誕生すれば混乱は必至との思いから、民主市議団も「河村氏を出馬させないための候補者探し」を続けてきたと言っていい。 だが、本命だった市教委幹部から年明けに立候補を固辞され、空気が変わり始めた。今月13日、市議団幹部が県連の伴野豊代表に電話を入れる。 「タマ(候補者)がいないんですよ」 懸命に探したが見つからない。これを受け、伴野氏は河村氏擁