曲がり角の選挙協力=党利優先、募る不満−自公 曲がり角の選挙協力=党利優先、募る不満−自公 自民、公明両党が連立を組んで10月で十年。この間、3回の衆院選を乗り切れたのは選挙協力が順調だったのも一因だ。同時に、「党利」を重視するがゆえ、互いへの不満も募りつつある。自公協力は曲がり角に差し掛かった。(敬称略) ◇都議選が影東京−12区 「ご苦労さまです」。公明党代表の太田昭宏は4月26日、北区内の祭り会場で参加者と次々に握手を交わした。春は花見に運動会、夏は盆踊り。支持母体の創価学会以外のイベントへの出席は、太田の年中行事。12区内の学会票は「4万から4万5000」で「保守票や浮動票を取らないと勝てない」(公明党関係者)からだ。 太田が支持者を集めて3月に開いた講演会。来賓の自民党都連会長・石原伸晃は太田を持ち上げ、蜜月をアピールした。これに限らず、石原はたびたび太田の地元を訪れ、都議