電車や飛行機など乗り物がテーマの作品を数多く発表している絵本作家みねおみつさんが、湘南モノレールの協力で「モノレールのたび」(福音館書店、月刊かがくのとも2014年2月号)を出版した。 湘南モノレールに乗って大船駅から湘南江の島駅までを旅する物語。みねおさんは「湘南モノレールはこぢんまりしているが、急カーブや急勾配、トンネルまであり面白い路線」と題材に選んだという。 同モノレールが1960年代に整備された当時は、路面電車に代わる交通機関として懸垂式モノレールの技術が注目されていたといい、みねおさんは「結局、普及はしなかったが、実験的な路線を完成させたロマンを感じる。子どもたちにも絵本で楽しんでもらえれば」と話す。懸垂式は全国でも数少なく、車両がぶら下がっている表紙の絵を見て、本を逆さまにして読み始める子どももいるという。 410円。全国の書店で発売中。問い合わせは福音館書店電話03(
東名高速、国道246号が駅前で交差する好立地を生かし、横浜市が東急田園都市線江田駅周辺(青葉区)について、新たな交通施策と街づくりを結び付けたモデルケースとして研究を始めた。各交通網を結び付け、商業施設だけではなく医療、福祉や子育て施設なども集約した街の拠点を構想する。高齢化の進む郊外部の再生を図る狙いもある。2014年度予算案に調査費を計上した。 東名高速の江田バス停は現在、江田駅から東京寄りに約1キロ離れた場所にある。バス停を駅近くに移し、高速バスと電車への乗り継ぎをスムーズにすることなどを想定。市は官民の関係者で連携して検討を進めたいとしている。 各交通手段の特性を生かして効率的な輸送体系をつくる手法はモーダルミックスと呼ばれ、首都高では高速バス会社、東急電鉄とともに、用賀パーキングエリア(PA)で11年から高速バスから電車への乗り継ぎができるバス&レールライドを開始。渋滞を避け
中国の旧正月「春節」を迎え、国内屈指の観光地・箱根が、外国人観光客の熱気で沸いている。昨年同期比約1・8倍に回復した中国人観光客に加え、年間を通じて倍増しているタイからの観光客もにぎわいに花を添える。芦ノ湖周辺では31日から、日本の伝統文化でもてなすイベントが始まり、観光事業者などはリピーター獲得に向けた魅力のPR作戦に奔走している。 鼓に合わせて和服姿の舞子が華麗な踊りを披露すると、外国人観光客から拍手と歓声が上がる。芦ノ湖畔の桃源台ターミナル(箱根町元箱根)。春節に合わせて訪れる外国人客をもてなそうと毎年開かれているイベントで、この日は箱根湯本芸能組合のメンバーによる出迎えのほか、書道体験や餅つき大会が行われた。 小田急グループが箱根フリーパスの売り上げなどから推計した昨年4~12月の箱根の外国人観光客は、前年同期比の約1・5倍に増加。日中関係の冷え込みで激減した中国からの観光客は
横浜高速鉄道「みなとみらい線(MM線)」が開通して2月1日で10周年を迎える。延べ利用者数は5億6200万人(昨年12月末現在)。わずか4・1キロメートルの路線ながら横浜駅から横浜・みなとみらい21(MM21)地区、元町・中華街といった市の中心エリアを結び、この10年間に沿線には多くの企業や商業施設が進出した。昨年3月には、同社を含む鉄道5社による相互直通運転が実現。渋谷や池袋を経由し埼玉県西部まで一つの路線でつながった。小松崎隆社長は「(地元の)街とは運命共同体の関係にある」とし、沿線の魅力発信に意欲を示している。 MM線の開通は横浜市のまちづくりと深く関わる。戦後、首都・東京への一極集中が進む一方、ベッドタウン化を余儀なくされた同市が、自立した都市を目指し「6大事業」を発表したのは1965年。その一つが、横浜と関内・伊勢佐木町地区とに二分された都心部を一体化する事業で、MM線はいわば
横浜市の次世代の総合的な交通体系を検討する会合が27日、都内で開かれ、市は国の運輸政策審議会の答申で2015年までに開業することが適当と位置付けられた横浜市営地下鉄3号線の延伸について、「優先度の高い路線」として事業化に向け取り組む姿勢を示した。市関係者によると、14年度から事業化に向けた具体的な基礎調査を始める考えで、14年度予算案に調査費など約3千万円を運政審答申路線に関する検討費用として盛り込む方針だ。 市が同日の会合で示したまとめ案では、市営地下鉄3号線の延伸(あざみ野-新百合ケ丘)を「広域的な交通利便性の向上が期待され、事業としての採算性が比較的高いことから優先度の高い路線」と位置付け、「事業中の神奈川東部方面線の進行状況を踏まえ、事業化に取り組む」とした。 横浜環状鉄道の新設(元町・中華街-中山、日吉-鶴見)については「交通利便性の向上が期待されるが、多額の費用を要すること
この青い線は何を示しているの? JR平塚駅西口の商店街に今月、自転車の車道走行をアピールするブルーラインと自転車マークがお目見えした。 自転車利用者に対し、歩道ではなく車道の左側を走るよう促すとともに、車に対しては自転車の走行が多いことを注意喚起する。 平塚市は今後、同駅周辺を中心に整備し、市民への啓発活動を進めるとしている。 整備されたのは、駅西口への主要なアクセス道路で自転車の通行も多い市道「南町通東浅間線」(紅谷町、愛称・公園通り)の約200メートル。この区間では自転車は車道と分離された歩道部分も走行して良いが、歩道では歩行者とのトラブルや事故の危険も多い。原則通りに自転車は車道の左側を走るよう強調し、促す狙い。市内では初の導入という。 駅周辺が平らな平塚市では、自転車利用が盛んで、市内の交通事故全体に占める自転車関連事故の割合は約4分の1、件数では約400件に上る。 この
高校生の子どもの喫煙を知りながら止めなかったとして県警少年捜査課と大船署は21日、未成年者喫煙禁止法違反の疑いで、鎌倉市内などに住む5世帯の保護者計6人を書類送検した。同課は「保護者の規範意識を醸成するため、同様の事案については引き続き立件していく」としている。 書類送検されたのは、鎌倉市の男性会社員(45)とパート女性(47)の夫婦、同、女性介護士(44)、同、女性看護師(46)、横浜市栄区の無職女性(49)、綾瀬市の女性会社員(42)。それぞれ高校1~2年の子どもの喫煙を知りながら黙認した、としている。6人とも容疑を認めているという。 同署によると、喫煙していた高校生5人のうち4人は窃盗容疑などで非行歴があり、家宅捜索の中で自室からたばこが見つかった。 保護者は「世間体が悪いから外では吸うな」「部屋が臭くなるから」などの理由で、自宅やベランダでの喫煙を認めていたという。同署などは
「お断りします」。映画監督の想田和弘は、川崎市内で街頭演説していた県議、市議に撮影を拒否された。2011年4月、統一地方選の選挙運動期間のさなか。想田の元にはその日のうちに、両議員が所属する政党の代理人から、映像を使わないよう求める通知書が届いたという。 公開中のドキュメンタリー映画「選挙2」に、両議員とのやりとりが記録されている。「公道で公的な運動をする公人を、なぜ撮影できないのか」と反論する想田の声は、少し震えていた。「正直、怖かった」。顔をのぞかせた権力を、直感的に悟ったのだ。 ◇ 想田は今も「圧力」に立ち向かっている。今月2日、東京都千代田区立日比谷図書文化館で行われた前作「選挙」(07年公開)の上映会。参加者約200人、満員の盛況だったが、一時は開催が危ぶまれた。同区が「参院選前に、選挙制度に一石を投じる映画を上映し、議論が起きるのは好ましくない」と懸念を示したためだという
太平洋戦争中、旧日本海軍の航空機工場「高座海軍工廠(こうしょう)」(座間、大和市など)で働き、戦後も日本との友好や東日本大震災の支援に尽力した台湾人元少年工と台湾社会に感謝の気持ちを伝えようと、台湾訪問団が結成される。今春に500人規模で台湾を訪れ、元少年工と交流を深める。 高座日台交流の会(石川公弘会長)が参加者を募集している。 少年工は、日本統治下だった台湾から1943年5月に第1陣が到着し、終戦まで約8400人が働いた。高座を拠点に全国の工場に派遣され、戦闘機の生産に携わった。帰国後は政治家や経済人などを輩出。台湾の発展に貢献した。 日本への友情を失わず、工廠入り50周年の1993年は家族を含む約1400人、60周年の2003年は約700人、70周年の13年には250人の訪日団が座間、大和両市を訪れ、日本側の歓迎大会に出席した。東日本大震災では、台湾から200億円超の義援金が寄
なだらかな坂道に庭付きの一戸建てが並ぶ。公園に茂る木々の緑がまぶしい。「今はもう閑静な住宅街。ここで事故があったなんて分からないでしょ」。東急田園都市線江田駅近くの丘に立ち、土志田隆(64)は遠くを見やった。 36年前のあの日は、9月も終わりだというのに汗ばむような陽気だった。 ■ ■ 1977年9月27日午後1時20分。横浜市緑区荏田町(現・青葉区荏田北)にジェット機が墜落した。15キロ離れた厚木基地から飛び立った米軍偵察機ファントムだった。 炎の塊となったエンジンが民家を直撃。噴き出した燃料が半径150メートルの家々と庭木を焼き尽くした。住民3人が死亡、6人が重軽傷。操縦していた米兵2人は墜落直前にパラシュートで脱出し、無事だった。 普段なら10分ほどの道のりにどれだけの時間を要しただろう。 「妹さんの家が燃えてるぞ」 土志田は経営していた生花店を飛び出した。警察が規制を
「幸福であることを夢見られるぐらいの生活が保障される。それが幸福追求権ではなかったか」 横浜市中区の簡易宿泊所街・寿町で、路上生活者の支援を手がける寿支援者交流会の高沢幸男事務局長は、憲法にある生存権、幸福追求権の意味を考える。 しかし現実は…。「1997~98年ごろ、野宿者が一気に増えた。その層も変わった」。それまでは、日雇い労働者などが次の仕事に就くまでの「つなぎ」として路上で暮らす例が一般的だったが、近年は長期化・固定化するようになったという。その上、路上生活者の分布も、横浜・川崎から県全域へと広がった。 グローバリゼーションによる国内経済の空洞化、失業者の増加が背景にある、と高沢は考えている。 ◇ 経済のグローバル化と規制緩和を推し進め、90年代に「新自由主義の優等生」と称されたのがアルゼンチンだった。だが、必ずしも一人一人に幸福をもたらしたわけではない。失業率は95年、
東京急行電鉄は27日、JR東日本と共同で検討してきた「横浜駅西口駅ビル計画(仮称)」に関して、「横浜エクセルホテル東急」跡地など、東急の所有していた土地をJR東に売却することで合意した、と発表した。駅ビル計画は「エキサイトよこはま22(横浜駅周辺大改造計画)」の中心的なプロジェクトと位置付けられており、開発主体が一元化されることで、「大改造」への動きが本格化しそうだ。 同日、東急とJR東が売買契約を締結した。引き渡し予定は2015年9月。 東急側が売却するのは、ホテル跡地と、東急が横浜駅を地下化する以前に東横線を走らせていた土地。JR東によると、今後は同社が中心となり、駅ビルとともに駐車場を整備、駐車場から駅へとつながる歩行者デッキもつくるという。土地の面積、売却額は非公表としている。 両社は東日本大震災の発生を踏まえ、鉄道に隣接する施設としての安全性を考慮、計画の見直しを進めてきた
自民党が政権に返り咲き1年が経過した。その振る舞いを政治学者の中島岳志さん(38)は「保守思想が批判してきた共産主義体制のようだ」と批判する。安倍晋三政権が推し進めようとする憲法改正や集団的自衛権の行使容認、そして強行採決された特定秘密保護法案に靖国神社参拝、拡大を続ける格差社会-。「決める政治」が見落とす、あるいは見て見ぬふりをするものとは。 ■保守から逸脱 安倍内閣は保守政権と言われるが、僕からすれば全くの逸脱で、どんどんと離れていくように見える。 保守思想の根本は、近代啓蒙(けいもう)主義などに基づいた革命思想に対する反発。ベースにあるのはエリートや、何人かの人間の理性によって、世の中が良くなるという完成可能性に対する批判です。 人間はどうしようもない誤謬(ごびゅう)や知的・倫理的限界を持っている。だから、保守は個の理性を超えた価値を見いだそうとする。過去に多くの人が集団的に
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