相模原市緑区内の津久井地区でヤマビルによる吸血被害が、深刻な状況にある。各種団体などで構成する津久井地区まちづくり会議が自治会加盟の全世帯を対象に初めてのアンケートを実施。27日までにまとめられた報告書によると、山だけでなく、「庭の草むしりができない」「農作業ができない」など家の周囲や畑の生活圏にも被害が広がっている実態が浮き彫りになっている。 アンケートは昨年5、6月に実施。3964世帯が回答した(回答率51・7%)。調査結果によると、ヤマビル被害は回答者の20・6%に当たる817世帯で経験していた。特に鳥屋、青野原地域では半数を超えた。被害の場所別では、「山」が最も多く、次いで「家周辺」や「畑」、「林道」が多かった。 住民からは「山歩きができない」「草刈りができない」「農作業ができない」「子どもが外で遊べない」「墓参りに行けない」「常に不安」など、切実な声が寄せられた。 津久井地