ジャニーズ事務所の性加害問題について、責任を指摘されたテレビや新聞など大手メディアは、揃って「真摯に受け止める」と声明を出しました。しかし、加害の一端を担っていたという自覚をもって沈黙の理由に踏み込む動きは皆無です。なぜ日本のマスメディアの感覚はこれほど“ヌルい”のでしょうか。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』で評論家の佐高さんは、各社及び記者たちが高給ゆえに“肥え”、タブーに挑み暴くという役割を捨てていると断罪。ジャニーズ問題に限らず、大手メディアが作り出したタブーは多くあり、こうした状況は、戦争になればもっとひどくなると警告しています。 タブーは作られる ジャニーズの性被害問題など、とっくに『噂の真相』が書いていた。統一教会の問題も、マスメディアが腰を据えて報道しなかっただけである。 2004年に出た『噂の真相』の別冊のタイトルが『日本のタブー』だが、タブーに挑んで、それを暴くのがメデ