2007/11/28 健全財政への「改革」に抵抗しているのは誰か？ テーマ：政治について(20027) カテゴリ：政治 国土交通省が７日に発表した道路整備中期計画について、本日(2007年11月28日)付毎日新聞社説が「福田首相指示　道路計画は見直すのですね」と題して、福田首相に、整備計画の内容を精査することを求めています。 道路整備中期計画では、10年間に68兆円をかけて、既に建設予定の高速道路・国道2900キロの全てを原則建設し、一般財源に回す道路特定財源の余裕はない、ということになっています。 これに対して、当ブログでは、11月15日の日記「民主党は、生活関連に重点を移せ」において、新規道路建設から、生活関連、環境対策、道路補修の方に軸足を移すべきだと書きました。 来たる衆議院選挙では民主党は、不要不急の道路建設にカネをつぎ込んで特定の業者だけが潤うような方向に行くのか、既存道路の補

2007/11/27 誰がウソをついているのか？ テーマ：政治について(20027) カテゴリ：政治 ＴＢＳラジオ「アクセス」で、現財務大臣が昨年、前防衛事務次官氏、山田洋行元幹部、米国国防総省元日本部長と日本橋人形町で宴席を構えていたかどうか、ということは大問題か、というテーマで討論をやっていました。 「大問題か」ということがラジオで扱うほどの大問題か？と私は思いますが、私は、宴席問題は大問題ではなくても、証人喚問における前防衛事務次官氏の証言の信憑性を確認する上で重要な問題だと思います。 ＴＢＳ武田記者は、誰かがウソをついているということが大問題だと言っていました。 マスコミの採り上げ方が野次馬的かも知れませんが、疑惑が解明されるまで民主党は徹底的に追及するべきだと私は思います。 自民党は、昨年12月４日、現財務大臣が銀座のホテルで家族と食事をした後に、永田町で行われていた「日米平和・

2007/11/26 日本人は、消費税率引き上げ反対で、立ち上がれ！ テーマ：政治について(20027) カテゴリ：政治 経済評論家の森永卓郎さん、「共謀罪」の集会でも発言していらっしゃいました。 日頃は、あまり、私とは意見が合っていない方ですが、消費税論議については、私と同一意見のようです(日経ＢＰの森永卓郎さんのコラムを参照)。 森永氏によると、政府税調の答申に見られる福田内閣の基本方針は、(1) 社会保障財源は消費税とすべきだ。(2) 配偶者控除などの控除廃止。(3) 法人税は引き下げ。の３点だそうです。 社会保障財源を消費税にすることには私は反対ではありませんが、あくまで消費税５％の全てを社会保障に充てると言う前提での話です。 円安メリットを受けて史上最高の利益を上げている輸出企業が、従業員給与を増やすやけでもなく、ニート、フリーター、派遣社員階層を積極採用してくれるわけでもなく、

2007/11/18 神風吹け、などと誰も言っていない テーマ：政治について(20026) カテゴリ：政治 自民党財政改革研究会会長氏が、講演の中で、「すぐには日本の財政は良くならない。消費税なしでやっていけると言う人は物事を知らない人だ」とか、「皆様方にワリカンを増やしていただくしか方法はない」と言っているそうです(こちらを参照)。 この自民党財政改革研究会会長氏が、高級官僚の横暴をどう防ぐのか、ということについて語っている報道を、残念ながら見たことがありません。 高級官僚が、天下り先企業が潤うような公共工事を企画したり、ＯＢが天下っている商社に防衛機器や武器をわざわざ通常価格よりも高い値段で発注したり、何をやっているのかわからないような行政法人を作ってはそこに補助金を垂れ流したりするのが日本では当たり前のことである、という「物事」など許されるはずがありませんね。 ちょうど今、防衛省前事

2007/11/16 読売・朝日の「いじめ」問題社説について テーマ：ニュース(99935) カテゴリ：カテゴリ未分類 本日(2007年11月16日)付の読売新聞社説と朝日新聞社説が、「いじめ」の問題を扱っています。 ともに文科省調査で調査方法を変更したところ「いじめ」件数が、前年度の６倍、12万件になったことをまず書いています。 従来、教師がつかんでいる事例を報告していたものを、今回は、子どもに直接アンケートなどを行って聞き取りを行うようにしました。 その結果、今まで隠れていた実態が出てきた、ということだと、読売社説、朝日社説、とも、言っています。 読売社説は、　いじめの形態では、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最も多かった。「仲間はずれ、集団による無視」が続いた。 新設の項目である「パソコンや携帯電話などで誹謗（ひぼう）中傷や嫌なことをされる」も、４９００件

2007/11/11 自民強硬論に対して、展望見えず テーマ：政治について(20040) カテゴリ：政治 毎日新聞が、「新テロ法案は筋書き見えず　自民に強硬論」という記事を書いています(こちらを参照)。 党首会談以降、民主党がすっかり迷走気味になってしまったので、自民党内には、「新テロ法案」を、参議院で否決後に衆議院に戻して３分の２の多数で再可決成立させても、民主党は参議院で問責決議案を出せないだろうという強硬論が出てきている、と、書かれています。 衆議院の再可決は、一昨年の衆議院選挙で、マスコミの刺客報道に踊らされた有権者が「自民党」と書いてしまったので、仕方がありません。 せいぜい、自民党は、これだけ給油支援再開のために努力したのだから米国は北朝鮮の「テロ支援国」指定を外してもらっては困る、という、外交カードに使うくらいの手腕を見せるべきだと思います。 私は、あくまで、無意味な給油活動

2007/10/25 経済財政諮問会議は、どうして同じ議論を蒸し返すのか？ テーマ：政治について(20024) カテゴリ：政治 年金問題がまた元に戻ってしまっています。 政府の経済財政諮問会議の議論で、民主党が提唱している基礎年金全額税方式について、消費税率５％～７％の財源(12兆円から16.3兆円)が必要になり、民主党は財源を示していないという試算を出しているそうです(こちらを参照)。 ７月11日の日記で、民主党の参議院選挙マニフェストについて書きましたが、民主党の全額年金方式というのは、年金支給対象者全員に支給するのではなく、最低生活保障分であって、高額所得者には遠慮して頂くのです。 財源どうのこうの、というのは、全員に基礎年金を支給しているとした場合の話でしょうね。 高額所得者の場合には年金の２階部分、所得比例部分だけの支給(この部分の方が、１階部分よりもよほど高額だと思いますが)で

2007/10/25 揮発油税暫定税率廃止で、ガソリンはリッター121円に テーマ：政治について(20024) カテゴリ：政治 民主党の峰崎直樹議員は、世の中が感情的ライブドア叩き一色だったときに、日興コーディアル証券の問題の方がもっと悪質であるとして、冷静に問題提起した議員です。 その峰崎議員が、ガソリンなどにかかる揮発油税などを道路特定財源として道路建設にあてていることについて、「道路特定財源の使命」は終わった、と言っているそうです。 現在、リッター当たり144円のガソリン価格のうち、揮発油税は48円60銭、地方道路税は５円20銭だそうで、暫定税率を廃止すれば、この２つの税金は半減して28円70銭減額され、環境税を新たに上乗せしても、ガソリン価格をリッター当たり121円～122円程度にできるのだそうです。 日本国内で無駄に自動車を使わせないように、安易にガソリン価格を下げない方が良いと

2007/10/25 反日米国大使に言われっぱなしで良いのか テーマ：政治について(20024) カテゴリ：政治 海上自衛隊補給艦「ときわ」が'03年２月25日に米国補給艦「ペコス」に80万ガロンの燃料を給油、「ペコス」がさらにホルムズ海峡で米国空母「キティホーク」に給油し、その後「キティホーク」が「不朽の自由作戦」を行っているはずのアフガニスタン方向とは逆方向のイラクに向かったこと、さらには、この80万ガロンという燃料を20万ガロンと偽って自衛隊担当者がデータ入力し、当時の防衛庁長官(現防衛大臣)、官房長官(福田首相)が、誤った数字で違法な給油活動は行われていないと国会答弁したことについて、駐日米国大使が、「米国が転用した燃料は一切ない。日本の燃料を受けた艦船はすべて『不朽の自由作戦』に参加した」と言っているそうです。 米国国防総省から出されている声明では、供給された燃料を、任務ごとに追

2007/10/22 文民統制は既に機能していない テーマ：政治について(20023) カテゴリ：政治 読売新聞の報道によると、テロ特措法によるインド洋上の給油活動について、'03年５月に福田首相(当時は官房長官)が、給油量80万ガロンを20万ガロンとして答弁していたことの事実関係がはっきりしてきました(こちらを参照)。 '03年２月に海上自衛隊の給油艦「ときわ」は米国の補給艦「ペコス」に実際には80万ガロンの燃料を給油しているのに、記者会見や国会では20万ガロンと公表していました。 本来アフガニスタンの治安維持活動に使われるべき80万ガロンの燃料は、ホルムズ海峡(ペルシャ湾からインド洋への出口の海域)で、米国給油艦「ペコス」から米国空母「キティホーク」に給油されて、その後、「キティホーク」はアフガニスタン戦線に参加すると思いきや、ペルシャ湾内を全く逆方向のイラクへと向かったのです。 米国

2007/10/18 日本経済に「死ね」と言うのか！ テーマ：政治について(19973) カテゴリ：政治 昨日の日記で、自民党前官房長官氏が、消費税率をドーンと上げるのだなどと言っていて、日本をぶっ壊してしまうつもりかと書きましたが、さらに、日本の名目成長率を下方修正すべきだ、などと言っていたのだそうです(こちらを参照)。 前官房長官氏は、日本民族を滅亡させてしまいたいのでしょうか？ すっかり冷え込んでしまっている日本経済、低金利でいくらカンフル剤を打ってもさっぱり元気になりません。 半病人ような日本経済で、もうカンフル剤も効かない、手の打ちようがない、国家財政という別の病人に大量の輸血が必要だから、輸血用に死にそうな日本経済からさらに大量に採血しろなどと言えば、どういうことになってしまうのでしょうか？ これでは、日本経済の心臓が止まってしまいかねません。 輸出が好調だと言っても、今は、か

2007/10/17 自民党はまだ消費税率上昇などと言っている テーマ：政治について(20023) カテゴリ：政治 消費税率上昇反対の意見を９月３日の日記にも詳細に書きましたが、官房長官をやめてもなお、前官房長官(現自民党税調小委員長) 氏、消費税率をドーンと上げるんだと言っています(こちらを参照)。 この人は、日本をドーンと潰してしまうつもりなのでしょうか？ これだけ低金利の時期が長く続いても、今の日本は一向に積極的な方向に進んできません。 金利を上げ続けているのにもかかわらず、中国の株価が１年も立たないうちに２倍以上になってしまうのに、日本の株価は低迷したまま、日本の明日に投資しようという動きは出てきません。 小泉政権時代に、本屋の店頭に平積みされていた激しい中国蔑視の本はどこに行ってしまったのでしょうか？ マインドが冷え込んでいるときに消費税率上昇などやって、お金の動くところにブレー

2007/10/15 対テロを真剣に考える側をテロリストと呼ぶ自民党 テーマ：政治について(20034) カテゴリ：政治 元防衛庁長官の自民党議員氏が、給油活動について「テロをなくそうという国際社会で非常に評価されている。これに反対するのはテロリストしかないのではないか」とテレビで発言(こちらを参照)、無意味な給油活動を非難する私が「テロリスト」なのだそうです。 恐れ入りましたね、自民党議員に言わせると、テロに反対しテロをどうすればなくせるか真剣に考えている人間が「テロリスト」なのだそうです。 それでいて、テロなんかどうでもよい、アフガニスタンの治安などどうでもでもよい、ただ米国のご機嫌を伺ってシッポを振るだけの自民党が、テロと闘っているとでも言うのでしょうか？ きょうの午前中の国会での質疑で、福田首相は、「他国もみな協力しており、第２の経済大国である日本が何もしなくていいのか。野党、国民

2007/10/10 給油活動継続は無意味かつムダです テーマ：政治について(20023) カテゴリ：政治 読売新聞の世論調査で、インド洋上給油活動継続の支持が49％に達したそうです(こちらを参照)。 ９月16日の日記にも書きましたが、どういう意味があるのかわからない給油活動を支持する人の気持ちがわかりません。 読売新聞は、給油活動対象の55％を占める補給艦への給油実績の89％が米国向けだったと伝えています(こちらを参照)。 米国補給艦が別の艦艇に給油して、その艦艇が目的外に使用した可能性も言われています。 しかも、給油活動で供給した燃料の出所もまた米国という話もあります。 イラク人を大量射殺してイラク政府に非難されたブラック・ウォーターという傭兵会社は、ブッシュ政権メンバーに多額の政治献金をしているそうです。 給油活動も単に、ブッシュ・ファミリーを儲けさせただけかも知れません。 アフガニ

2007/10/06 官僚社会主義「ＨＡＴＫＺ」を打倒せよ テーマ：政治について(20023) カテゴリ：政治 ３日、衆議院で代表質問に立った、民主党長妻昭議員から会報が届きました。 代表質問では、具体論で事細かく数多くの質問をぶつけて、自民党に委員会と本会議の区別がわかっていないとまで言わせましたが、独立行政法人「勤労者退職金共済機構」が運営する中小企業退職金共済制度で多額の退職金未払いがあることを指摘し、福田首相に改善を約束させる(こちらを参照)など、大きな成果がありました。 福田首相の所信表明演説では具体論がなく、「大きな理念」を問うのが本会議質問だと言われても、何をやりたいのかさっぱりわからない抽象論を繰り広げられるのでは、国会で追及する意味がありません(こちらを参照)。 具体的数字を上げて、何を狙っているのかを問いただすのは当然のことです。 しかしながら、自民党から文句が出るほど

2007/09/29 高校歴史教科書の検定をやり直せ テーマ：政治について(20023) カテゴリ：カテゴリ未分類 沖縄戦での集団的自決に際して軍の命令があったとする記述が、来年度の高校歴史教科書から削除されることになっていますが、この検定結果の撤回を求める、沖縄県民大会が、29日、11万人が参加して開かれたそうです(こちらを参照)。 こうした市民運動の結果で、教科書の記述が変えられてしまう、というのは、私は間違いだと思います。 しかし、今回の教科書検定については、容認できない点がありました。 この件については、当ブログでは、６月22日の日記(こちらもぜひ参照してください)で、民主党川内博史議員の国会での質問、及び、文科省担当者の答弁を元にして、教科書調査官に、反日亡国不穏分子を入れてしまったことが原因であることを書きました。 神武東征伝説がまるで歴史的真実であるかのように書かれている、扶

2007/09/22 自民党は農業政策を転換せよ テーマ：政治について(20023) カテゴリ：政治 民主党が、昨日、新潟県上越市で、地元農家と、今国会に提出予定の「農業者戸別所得補償法案」について意見交換を行ったそうです。 これにより、日本の食の文化を守り、食糧自給率を向上させ、さらには地方経済の活性化を図ることができます。 政府自民党は大規模農家に助成するという方針を打ち出していますが、日本の１割の経済的強者に援助して、残りの９割の経済的弱者から収奪するという発想は誤りです。 経済的強者に援助しても、原価500円で販価50万円のブランドものバッグ購入で欧州経済を活性化させるか、サブプライム・ローンや中国株に投資するばかりで、日本国内の経済活性化にはつながりません。 国内の経済活性化に寄与させるためには、努力する生活者に満遍なく富を分配し消費を活性化させ、大量生産によるコストダウンを図る

2007/09/19 安倍さんを裏切ったのは、米国ブッシュです テーマ：政治について(19973) カテゴリ：政治 日経NET EYEというウェブサイトに、入院中の安倍晋三さんが、「麻生クーデター」というようなことはない、と言っていると書いてあります(こちらを参照)。 当ブログでは、９月13日の日記で、安倍晋三さんを裏切ったのは、米国ブッシュだと書きました。 米国の方だけ向いて政権運営をしてきた小泉－安倍ラインは、拉致問題を見捨てるかのように北朝鮮と接近し、経済の軸足を中国との関係に移し始め、さらには、従軍慰安婦対日非難決議案まで採択した米国の移り気には、焦燥感を募らせていることでしょう。 安倍晋三さんは、オーストラリアで、日本は米国の属国なのだから、たとえ象徴的な意味しかなくても、インド洋上の給油活動を継続しろという命令に、無意味だからこそ素直に従え、と、ブッシュに言われてきたのだと思い

2007/09/11 「家庭だんらん法」という名の残業代ゼロ法 テーマ：政治について(19973) カテゴリ：政治 妊婦がたらい回しに遭う状況を改善するために、先週、「勤務環境が非常に悪い。報酬面で見てあげないと、医者が不足し、なり手がいなくなるので、待遇改善をやりたい」と言っていた舛添厚労大臣が、きょう、ホワイトカラー・エグゼンプション制度を「家庭だんらん法」と言い換えるように指示した(こちらを参照)というニュースが流れて失望しています。 舛添さんと言えど自民党だから、国民全体の幸福など考えてくれるわけもありませんが、どこも「構造改革」になっていない「郵政民営化」を「改革」と呼んで、有権者を騙した小泉前首相と同じ手を使って、経団連会長に媚びるつもりなんでしょうか？ 一律一割負担を押しつけて、収入の得られないような状況の障害者に「死ね」と言っているのに等しい、「障害者自立支援法」もまた、名

2007/09/06 大前研一さんのコラムを読んでください テーマ：株式投資でお小遣いを増やそう(69969) カテゴリ：政治 ７月21日の日記で、せっかく日本企業の株を買いに来てくれていた外資に平手打ちを食わせ、日本企業の将来と夢を語っていた若い企業を「株価をつり上げるような利益至上主義は悪だ」として指弾した日本の裁判所への非難を書きました。 広い日本でも、こういう考え方をするのは自分一人かと思っていましたが、大前研一さんが、日経ＢＰのコラムで、私と同様の趣旨を、しかも私よりも遙かに過激に書いています(こちらを参照)。 '80年代、私は、末端にいてＣＰＵやＯＳ開発の現場にいた人間なので、日本の権力中枢でどのようなことが行われていたのかはわかりません。 しかしながら、現実に、ＯＳもＣＰＵも日本の開発部隊はあらかた潰され、米国の独占事業となり、ローマ字を入力するとスペリングが違いますよ、とい