「ストロー効果」とは、一般的に、新幹線や高速道路が開通すると地方都市が衰退してしまう現象と見られている。新幹線が開通すると嬉しい。その反面、大都市に向かって人流や経済活動が吸い取られていくと懸念されるという。 しかし、ここではあえて断言しよう。「ストロー効果」は都市伝説、まやかしである。マスコミが流布した誤った考え方だ。 新幹線が開業する、高速道路が開通する、長大な山岳トンネルや橋が架かる…すると経済活性化に期待する声が高まる。ただ、それだけでは報道としてバランスが取れないものだから、マスコミは懸念点を取り上げたくなるのだろう。 だが本当にストロー効果はあるのだろうか。あるというなら、実際に吸い取られて衰退した自治体を挙げてもらいたいものだが、筆者の知る限り、そんな自治体はない。むしろ景気の良いニュースのほうが多いのが実態ではないだろうか。 今回の記事では、年齢=鉄道趣味歴の筆者がなぜこの