幼少からの音楽経験を生かし、地元・鎌倉で演奏団体「カマクラシックオーケストラ」(以下、カマクラシック)を立ち上げた阿部晶太郎さん。同団体の代表として、「音楽を通じて鎌倉を好きな人たちの居場所をつくる」ことを目標に、組織運営や広報を中心に活動しています。2024年2月に鎌倉芸術館小ホールにて行われた第1回特別演奏会では、満員の観客を前に小学生から60代までの総勢60人が演奏し、大成功を収めました。また、2025年1月には第2回演奏会を実施することが決定。新たな期待を胸に次回公演へと駆け出した阿部さんに、カマクラシックを立ち上げた経緯や今後の意気込みを聞きました。 ――阿部さんが音楽活動を始めたきっかけと、印象に残っている出来事を教えてください。 クラシック音楽が好きな両親に勧められ、4歳のときにピアノを始めました。より主体的に音楽に関わるようになったのは中学生の頃ですね。合唱コンクールで指揮