人間の細胞の約半分という超小型のバッテリーを実現するための基盤技術がMITで開発された(MITのサイトニュース)。しかも、その製造プロセスではウイルスが重要な役割を担っている。この技術は次のようなもの。 まず、ソフトリソグラフィー技術を用いて直系4~8μの小さな柱のパターンを弾性のある透明な素材の上に形成する。次にその柱の上に電解質として機能する2種類のポリマーを何層か重ねる。そして、ポリマー層の上に選択的に自己組織化するウイルスを載せる。このウイルスは酸化コバルトの微粒子を集めてタンパク質の皮膜を形成するように遺伝子操作されており、これにより極薄の電極(アノード)ができる。 現在の技術ではここまでだが、あとはもう1つの電極(カソード)が作れるようになればバッテリーとして機能する。このバッテリーは、さまざまな極小電気デバイス(たとえば生体埋め込みセンサーなど)を実現するための重要な要素とし