『GQ JAPAN』7・8・9月合併号(5月25日発売)の「エディターズ・レター」を、発売日に先行して公開。「私たちは、どう生きるか」特集について。 「ラブレターでした」と、リリー・フランキーさんはいった。今月号の表紙にリリーさんの署名つきで掲載された一篇の散文詩のような文章についてである。「あなたは無事でいるでしょうか?」という問いかけからはじまるそれは、「私たちは、どう生きるか」と題したこの号の特集のために僕たちが投げかけた質問に、リリーさんがファクスで寄せた直筆の回答の一部だ。愛用するペリカンの万年筆で原稿用紙に書いたというこの文章を読むと、本物のラブレターを読んでいるようだ。特定のだれかに向けられたもののようでいて、「私」にも向けられているラブレターなのである。そのていねいなことばづかいとおなじくらいにていねいな筆致もふくめて、まるごとのラブレター体験を読者にしてほしいので、ファク