4月15日付けの日経朝刊に、「米はF22生産中止の再考を」と題した社説が掲載されました。日経の社説でこういう記事が載ることは極めて異例です。 一言で言うと、生産を続けて日本に売れ、という主張です。F―22の米空軍の調達価格が140億円だからF2とあまり変わらんだろう。ということです。 社説としてはあまりに杜撰です。 米空軍の調達価格が140億円だからそのくらいの値段で売ってくれるだろう、というのはあまりに無邪気です。 開発を頭割りすれば米空軍の単価は300億円ほどになります。 その他のコストを勘案すると恐らく、その2~3倍ぐらいにはなるでしょう。 F-22は米軍の分厚いネットワーク・セントリックの基盤を使用できることを前提にした機体です。そのような基盤がない我が国が導入しても猫に小判です。 しかも日本向けはダウングレードされることは必至です。例えば米空軍のF-22の能力が100とすれば、空