音楽とは直接関係ないけれど、コンピュータを使って合成する音ということから、これまでDTMステーションでいろいろとリサーチしてきている音声合成の世界。さまざまなメーカー、さまざまな研究機関がいろいろなアプローチをしてきているわけですが、元となる声のモデルに声優の声を使っているケースが多いことから、どうしても萌え系、アニメ声のシステムが多く、そこに抵抗感を持っている人も少なくないようです。また、それに合わせてアニメっぽいキャラクタを採用していることも多いため、興味はあるけれど、そこがちょっと……という人もいるようです。 そうした中、ソースネクストが販売する「かんたん!AITalk3」は、とっても普通、そしてとっても人間っぽく喋ってくれる人気の音声合成ソフト。爽やかで若々しい声の女性、誠実なトーンが特徴の男性、優しく一生懸命さが伝わる話し方が特徴の女性など、5話者が選択できるパック(16,500
普段、音楽制作時のモニタリングはどのように行っているでしょうか?「スピーカーとヘッドホンどっちも使ってるよ」という方もいれば、「自宅の環境的にヘッドホンだけなんだよね……」という方も多いと思います。海外でもbedroom musicianと呼ばれるクリエイターが増えてきており、ヘッドホンだけで作業を行っている人が多いそう。ただ、ヘッドホンだけだとパンニングが難しかったり、いざスピーカーで流れたときに思ったバランスになっていなかったり、多くの問題が起きがち。 そんな中、ヘッドホンのデメリットを補間してくれるプラグインが存在しており、これが海外では少しずつ利用するユーザーが増えているそう。そのプラグインとは、以前「空間を支配する魔法のパンポット。クリストファー・ノーラン監督の“TENET”のサウンドメイクにも使用されたGoodhertz Panpotの実力」という記事で、かなり反響のあったPa
自分の声をAI機能でアイドルの声やキャラクタの声などにリアルタイムに変換するユニークなソフトとして、これまでも何度か紹介してきたVoidol。これはクリムゾンテクノロジー株式会社が開発するリアルタイム音声変換技術「リアチェン voice」を搭載したアプリケーションで、VTuberやゲーム実況などの世界でも幅広く使われているWindowsおよびMacで動作するソフトとなっています。 そのVoidolがこれまでのAIリアルタイム音声変換機能に加えて、まったく新たな音声変換エンジンを搭載し、Voidol 2へとメジャーバージョンアップすることが関係者への取材から分かりました。正式な発表・発売は10月20日になるとのこと。税込み価格は13,200円(12月26日までは発売記念価格の8,800円)が予定されています。今回Voidolに加わった最大のポイントは、声をリアルタイム処理でシンセサイジングす
先日PreSonusから、ライブ配信に特化したオーディオインターフェイスRevelator io24が発売されました。エフェクト、ミキサー、ループバックを簡単に操作することができる新世代のインターフェイスとなっており、内蔵DSPも装備しているので、PCに負荷を掛けることなく各種エフェクトを利用することができます。各ソフトウェアの音声をRevelator io24内でミックスできるループバックオーディオ機能や複雑なルーティングを行うことなく配信の準備を整えられるストリームミックスモード機能が搭載されていたりと、便利な機能が盛りだくさん。 もちろん、音楽制作用として使うこともできるスペックを有しており、最大96kHz/24bit、ギターでもマイクでも入力できるコンボジャックを2基搭載、MIDIの入出力にも対応。また、Studio One Artistが付属しているため、これからDTMを…という
Spotify、AWA、LINE MUSIC……など、いろいろなプラットフォームが存在していますが、その中でもApple Musicを使っている方は多いと思います。このApple Musicは、2021年6月よりDolby ATMOSによる空間オーディオを利用できるようになったのはご存知でしょうか?これにより、2チャンネルの平面的な広がりから、左右の広がりに加え、高さや奥行きなど立体的な音楽を聴くことが可能になりました。さらに9月21日からはダイナミック・ヘッドトラッキングという機能も利用可能になり、Air Pods ProやAir Pods MAXがあれば、よりリアルな立体空間での音楽を感じられるようになっています。 現在Apple Musicにある数千曲が空間オーディオにも対応しており、設定を整えることで、これまで経験したことがない立体的なサウンドで音楽を楽しめるようになっています。そ
プロのミュージシャンやクリエイター、エンジニアからの絶大な人気と信頼を誇る米Universal Audioが、10月5日、これまでにない新たなUSB Type-C接続のオーディオインターフェイス、VOLTシリーズを発表し、11月から順次発売が開始されます。Apolloシリーズとは異なり、UAD-2機能は持たないシンプルなUSBオーディオインターフェイスである一方、1176サウンドを再現する76 COMPRESSORなるボタンが搭載され、これをオンにすることで内蔵のアナログコンプレッサを通した音に変化します。 またVINTAGEボタンをオンにすることでビンテージマイクプリアンプを通したようなサウンドにすることができ、こちらもすべてアナログ回路で処理できるようになっています。具体的にはVINTAGEボタンを搭載したシンプルな1in/2outのVOLT 1、2in/2outのVOLT 2に加え、
一流のクリエイターがクリエイティブな知見を音にのせて配信するクリエイター特化型音声テキストメディアVOXONOTEが、8月よりiOSアプリでリリースされているのはご存知ですか? 現在、氏家克典(@Katsunori_UJIIE)さん、鈴木Daichi秀行(@daichi307)さん、毛利泰士(@YasushiMohri)さん、高藤大樹(@daijutakato)さん、青木征洋(@Godspeed_ViViX)さん、Shinnosuke(@Shinnosuke_Syn)さん、m.c.A・T(@mcAT1993)さん……など、トップで活躍するクリエイターがこれまで培った経験などを配信しており、Webでは見つけられない生の声や中々聴けない制作の裏側など、さまざまな角度からクリエイターに向けた配信を行っています。ジャンルは、映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、音楽、アーティスト、プロデュース、ライブ・レ
カシオの電子楽器が昨年40周年を迎え、今年になり久しぶりに新方式音源システムの研究開発がスタートしている模様。そこに向けて過去を振り返るという連載も第3回目になりました。第1弾は、「デジタルシンセの夜明け、1980年発売の『カシオトーン201』に搭載された画期的アイディア、子音・母音音源システム」と題し、子音・母音音源システムについて紹介。前回第二弾は、「デジタルシンセ戦国時代に生まれたCZ-101。革新的発想で開発されたPD音源とは」で、1984年に発売されたCZ-101に使われたPD音源システムを紹介しました。 今回は、1988年に発売されたVZ-1に搭載されたiPD音源について見ていきます。CZ-101を発売したころから、早くも次のデジタルシンセサイザー音源の研究開発を開始していたカシオ。同じ時代に発明されたFM音源は、異なる周波数同士の変調で複雑な波形変化が得られ、音の変化が予測し
先日、ヨーロッパのメーカー、AntelopeがAxino Synergy Core(アキシノ・シナジーコア)という非常にユニークなUSB接続のコンデンサマイクを発売しました(税込実売価格:49,500円)。オーディオインターフェイスにコンデンサマイクを合体させると同時に、マイクモデリングやさまざまなエフェクト処理を実現するDSPとFPGAによるプロセッサ機能などを統合して1台にまとめたというもの。このことにより何十万円もする業務用のさまざまなマイクを、これ1台でエミュレーションできるなど、プロのレコーディング環境に匹敵するシステムを構築できるとう、超パワフルなミニマル・レコーディングシステムとなっているのです。 Antelopeというと、高価な機材メーカーで、一般ユーザーにはちょっと手を出しにくい……という印象もありましたが、先日発売されたたZen Go Synergy Coreは手ごろ価
AHSがぴた声という音声素材集を発表し、9月29日よりダウンロード販売サイトより発売が開始されます(現在、予約受付中)。ついなちゃん、京町セイカ、フリモメンといったキャラクタの声や若い男性、おばあさんの声など、発売時のラインナップは10種類。「フォローしてね」、「お疲れ様です」、「本日もご視聴ありがとうございました」……といった、実況系動画などにすぐに活用できる音声素材が900~1,300程度が詰まって1本1,500円(税込)という手ごろな価格での発売です(京町セイカのみ収録数200で、価格は600円)。 いずれも24bit/48kHz・モノラルのWAVファイルなので動画素材として利用してもDAWに読み込んで使うこともできます。さらにAHSが無料配布を開始する「ぴた声アプリ」を利用すれば、より簡単に検索できるようになるとともに便利に活用可能になります。しかもこのアプリ、ぴた声のライブラリに
AKAI ProfessionalからMPC Studioの新モデル、MPC Studio 2(以下MPC Studio)が発表され、9月30日から国内での発売が開始されます。1987年に4×4のパッドを持つサンプラー、MPC 60が登場したことで、世界のビートメイキング、トラックメイキングの世界を大きく変えたAKAI ProfessionalのMPCは、その後もMPCシリーズとして脈々と受け継がれてきたわけですが、その最新モデルであり、手ごろな価格で打ち出してきたのが、このMPC Studioです。 上位グレードのMPC XやMPC Live II、MPC Oneなどのスタンドアロン機材とは異なり、MPC StudioはWindowsやMacと連携して使う機材となっており、MPC2 SoftwareというDAWとセットで利用することを前提としたシステム。そのため持ち歩いて使うという機動性
ポップガードやマイクスタンド、譜面台、ギタースタンド、ペグ……、手ごろな価格で便利な機材を数多く販売しているキクタニミュージック。楽器、DTMを扱っている方なら、何らかのキクタニ製品を持っている人は多いと思います。同社は愛知県に本社がある創業1928年という老舗メーカーであり、そのポップガードをはじめとする自社製品を数多く扱っている一方、TANNOY、tc electronic、TC HELICONなどの海外製品を取り扱う商社でもあります。 そのキクタニが自社ブランドとしては初という初心者向けDTM機器を9月23日発売しました。DSP内蔵のUSBオーディオインターフェイス、Newmal X(ニューマルエックス)という製品です。実売想定価格が13,800円(税込)というこのNewmal XはDTM用としてはもちろん配信用にも活用できる機材。最大の特徴は3バンドのEQと16種類のエフェクトを内
初心者向けのDAWとしてこれまで何度となく取り上げてきた独MAGIX社のWindows専用DAWのMusic Makerが、またメジャーバージョンアップを果たし、Music Maker 2022 Premiumとして発売されました。今回、新たに人工知能を用いた自動作曲機能、Song Maker AIが搭載され、まったく音楽知識のない人でも、30秒で楽曲が制作できるようになったのが大きなポイント。もちろんDAWですからMIDIもオーディオも一通りの機能を備え、プラグインのソフトウェア音源、エフェクトも数多くのラインナップが備わっています。 初心者用DAWとはいえ、MAGIXはプロのマスタリングエンジニア御用達のツール、Sequoiaやディープなユーザーも多いSamplitudeを開発するメーカーであり、このMusic Makerもそれらの流れを汲むもので、今回強力なマスタリング機能も追加され
先月8月25日にSleepfreaksが、クラウドファンディングのプラットフォームをスタートさせ、話題になっています。ご存じの通り、Sleepfreaksは、DAWやプラグインなどの解説動画を膨大に公開したり、Webでも詳しく解説しているメディア運営会社でありつつ、本業はDTMに特化したオンラインレッスンを行っている企業。そのSleepfreaksが新たに始めたのが、Sleepfreaks Fundingというクラウドファンディングのプラットフォームなのです。クリエイターや楽器メーカーなど、音楽に関わる人のためのクラウドファンディングサイトとのことで、、その第1弾として、欅坂46 『世界には愛しかない』JUNNA『Here』などを手掛けた作曲家の白戸佑輔さんの「楽曲制作の裏側」シリーズの第三弾を制作するためのプロジェクトが実施されています。 この白戸さんのプロジェクトでは、オーディオのパラ
オーディオ修復ソフトというと、iZotope RXがその代名詞ともいえるくらい著名ですが、それに真っ向勝負を挑むソフトがやってきました。北欧の国、ノルウェイのオスロにあるAcon Digital社が開発するAcoustica(アコースティカ)の最新バージョン、Acoustica 7.3というのが、それ。上位版のAcoustica Premium Edition(税込み22,300円)と標準版のAcoustica Standard Edition(税込み6,700円)の2種類があり、いずれもWindows、Macで動作し、Macの場合、macOS BigSurをサポートしているのはもちろん、M1プロセッサもネイティブでサポートしているソフトです。 RXの対抗馬というだけに、ノイズ除去などのオーディオ修復機能をさまざま備えていると同時に、波形編集機能やスペクトル編集機能を装備するオーディオエデ
これまでたびたび記事で取り上げてきている独MAGIXのビデオ編集ソフト、VEGAS。9月14日、新バージョンとなるVEGAS 19がソースネクストから発売されるとともに従来とは大きくラインナップが変更になりました。これまでは下から順にVEGAS Pro 18 Edit、VEGAS Pro 18、VEGAS Pro 18 Suiteというラインナップだったのが、今回VEGAS Edit 19(標準税込価格:15,400円)、VEGAS Pro 19(39,800円)、VEGAS Post 19(59,800円)という3ラインナップに変更となり、それぞれによって収録されているソフトの中身が変更になった格好です。 最上位版のVEGAS Post 19は、言ってしまえば、AdobeのPremiereとAfter Effectsをセットにし、さらにOBSのような配信ソフトを追加したり、波形編集ソフト
Blue MicrophonesブランドからSpark SL、Bluebird SL、Baby Bottle SLというコンデンサマイクが発売されているのはご存知でしょうか?いずれもビンテージ風マイクのデザインで、海外MVなどでもよく見かけるBlue Bottleというマイクのデザインを踏襲したもの。これらの製品は、それぞれ違ったキャラクターを持っており、Spark SLは鮮やかなディテールで透明感の高いサウンド、Bluebird SLはモダンなクリスタルクリアなサウンド、Baby Bottle SLはノスタルジックで暖かみとプレゼンスを持つサウンド、と公式ページでは紹介されています。 先日DTMステーションPlus!の番組内でBlueマイクの3機種を比較実験したので、実際はどのような音の違いがあるのか見ていきましょう。価格は、Spark SLが24,970円(税込)、Bluebird S
つい先日「ソニーCSL開発のAI作曲支援プラグイン、Flow Machines Professionalが抽選で入手できる!?応募期間は9月3日(金)まで」という記事で紹介した、株式会社ソニーコンピュータ研究所(ソニーCSL)が開発したAI作曲システム。そこで紹介したFlow Machines ProfessionalはMac版のVSTおよびAUに対応したプラグインソフトであり、すでに当選者も決まり、みなさんこれを使って作品作りを行っている最中だと思います。が、ここに来て、そのFlow MachinesのiPad版が、無料でリリースされ、誰でも自由に使えるようになりました。 プラグインとしてDAWで使えるProfessonal版ではなく、iPad用の無料版とはいえ、AI作曲機能としてはほぼ同等のものであり、機能制限があったり、内部課金があるというものではなく、本気で使えるかなり高性能なアプ
9月8日、Steinbergから波形編集ソフト兼マスタリングソフトである、WaveLabの新バージョン、WaveLab 11がリリースされました。ラインナップは、従来通り上位版のWaveLab Pro 11およびWaveLab Elements 11の2つで、以前のバージョンからのバージョンアップなどは、Steinbergサイトからオンラインで購入可能。 今回のバージョンアップで、最大22.2サラウンドレイアウトのマルチチャンネル編集に対応し、ステムマスタリングも可能になったりと土台の強化が行われています。また、オートメーションの一機能としてクリップエンベロープによるパラメーターの自動化が可能になったり、新たにプラグインが追加されたりしています。それから、瞬時に簡単にエフェクトを掛けれるTrack Inspectorが搭載されたので、ライトな使い方も可能になりました。一方、残響音を取り除く
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