西日本鉄道(福岡市)は31日、九州内で運行している高速バス8路線の大幅な減便を発表した。高速道路の通行料を上限1000円にする割引の影響で、利用客が減ったことを理由としている。 4~6月の利用率が、前年比で1割前後下落した福岡空港と佐賀などを結ぶ4路線と、福岡-熊本など都市間の4路線が対象。利用率の低い日中を中心に、平日と土日祝日を合わせて計83往復と片道1便を減便する。福岡空港-荒尾の1路線は7月1日から実施済みで、ほかは9月1日実施。同社の高速バス減便数としては過去最大で、年間6000万~7000万円の経費節減を見込む。 竹島和幸社長は、記者会見で「高速道路割引の影響が大きい。景気低迷によるビジネス客やレジャー客の減少もあった」と説明。その上で「さらに需要が落ち込めば、一般路線の減便も検討せざるを得ない」と述べた。(共同) [2009年7月31日20時11分]