今月8日に大規模な陥没事故が起きた福岡市博多区のJR博多駅前の市道が26日未明、約30メートル四方にわたり最大深さ約7センチ沈下した。福岡県警は一時、周辺を全面通行止めとした。けが人はなかった。市交通局や、陥没事故の原因となった地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)は、沈下を想定しながら市民に周知しておらず、対応を疑問視する声が上がった。 市交通局は、沈下は、陥没を埋め戻したセメントを含む特殊な土の重みで下の砂層が圧縮されたためとの見解を示した。県警も数センチ程度の沈下の可能性を把握していた。 JVの代表、大成建設の関係者らは26日午前に現場近くで記者会見し、ボーリング調査の結果、25日夜に最大8センチの沈下の可能性があることが分かったと説明。その以前から2・4センチを超えれば通行止めにし、地中のインフラ設備を確認することになっており、今回、JVの作業員が「安全確認をしたい」と110番した