14日に投開票された衆院選をテレビ各局は特番で伝えた。公示前、自民党が在京キー局に文書で報道の「公平」を求め、政権との距離感が問われた選挙。大勝した最高権力者に、限られた時間で切り込んだのはどこか。記者が見比べた。 事前に撮りためたVTRで選挙戦を振り返る伝統的なスタイルで報じたのはTBS。注目選挙区のルポをいくつも伝えたが、視聴率は4・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と伸び悩んだ。 民放で最も支持を集めたのはテレビ東京だった。2012年の衆院選、昨年の参院選に続き、元NHK記者の池上彰氏をメインキャスターに据え、視聴率は民放同率トップの11・6%(同)。池上氏が女性アナウンサーを連れて注目の候補や場所を訪ねるバスツアーを実施。年に800回も通夜に参列するという議員生活を紹介したり、政治資金収支報告書の「コンパニオン代」についてカメラの前で本人にただしたり、「面白くてためになる」工夫が