大気中の放射線量を測定するモニタリングポスト。九州電力玄海原発(玄海町)での原子力災害時に備え、県が2年前に全市町に配備した。庁舎玄関など人目につく場所に設置している自治体もあるが、多くは保管されたまま。普段から測定し、データを公開するよう求める声が出ている。 声を上げたのは、福島第一原発事故で関東地方から鳥栖市に移住した市民3人でつくる「原発避難者の会」(大久保淳一代表)。9月末に質問状を鳥栖市に提出した。 これに対し市は今月4日、「常設は控えたい」と文書で回答。「測定時の電波で心臓ペースメーカー装着者に影響を及ぼす恐れがある」点を理由に挙げた。
福島県民の4割超が、脱原発に伴う電気料引き上げを容認する考えであることが河北新報社のアンケートで分かった。6割近くが原発に依存していない電力会社からの電力購入を望んでおり、福島第1原発事故を契機とした厳しい市民感情を裏付けた。 家庭用を含めた電力小売りについて、国は2016年に自由化する方針を掲げる。経済的負担より脱原発を優先させる回答が一定数あったことは、原発再稼働を目指す東北電力からの顧客離れをうかがわせる。 脱原発に伴う負担増は全体の42.5%が認めた。許容できる値上げ幅は「10%まで」が最多の21.0%。以下、「5%まで」16.5%、「20%以上でも」4.5%、「15%まで」0.5%と続いた。 電気の購入先については「原発に依存しない電力会社」が58.5%と過半を占め、「依存する会社」との回答は2.5%にとどまった。「特に気にしない」は39.0%だった。 東北電力は東通(青
10月9日、原子力規制委員会から新規制基準への適合が認められた九州電力川内原発の審査結果について、鹿児島県と薩摩川内市は住民説明会を開いた。写真は川内原発。4月撮影(2014年 ロイター/Mari Saito) [薩摩川内市(鹿児島県) 10日 ロイター] - 原子力規制委員会から新規制基準への適合が認められた九州電力<9508.T>川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の審査結果について、鹿児島県と薩摩川内市は9日夜、住民説明会を開いた。
小泉純一郎元首相は29日夜、東京都内で記者団に対して「御嶽山の噴火は専門家でも想定外といっている。想定外とはいつでも起こりうることだ」と指摘した上で「地震、津波、噴火も各地で起こる。日本は原発をやっちゃいけない国だ」と訴えた。 小泉氏はこの日、音楽家の坂本龍一氏が呼びかけた脱原発コンサートに参加。細川護熙元首相とともに集まった若者らに「原発ゼロの国をつくらないといけない」と呼びかけた。その後、記者団の取材に応じた。 また、小泉氏は福島第一原発を抱える福島県の知事選(10月26日投開票)については「関わらない」と明言した。細川氏も「福島は脱原発、原発ノーと言わなくても皆さん分かっている。改めて争点になるわけでもないでしょう」と語った。
政府は9月11日、福島第一原発事故当時、所長だった吉田昌郎氏に当時の状況を聞いた、いわゆる「吉田調書」を内閣官房ホームページで公開した。政府が公開したテキスト埋め込みがされていないPDFファイルを、機械読み取りでテキストデータ化した。部分的に不正確な箇所もあるため、元の書類も合わせてご覧頂きたい。 Cranes operate at Unit 3, center, standing next to Unit 4, right, at Tokyo Electric Power Co.'s (Tepco) Fukushima Dai-ichi nuclear power plant in Okuma, Fukushima Prefecture, Japan, on Wednesday, July 9, 2014. All of Japan's 48 operable commercial re
なぎせ ゆうき @nagise ベクレルフリー職人の朝は早い 「これはね、炭素。炭素14が混ざると出ちゃうからね」 早朝から行われる素材の仕込みは真剣勝負だ。 「昔ね、工場に外気が入ったことがあってね。長年かけた仕込みがパーになった。コンタミさせないのは本当に難しい」 2014-09-09 10:03:37 なぎせ ゆうき @nagise ベクレルフリー食品の工場はシェルターのような外見をしていた 「これはね、宇宙線を防いでいるんですよ。せっかく炭素14を取り除いても宇宙線が当たるとまた作られてしまうからね」 自然放射能すら取り除きベクレルフリーを謳うためにここまでするのか―― 「本物を作るのは大変」と笑う 2014-09-09 10:30:51 なぎせ ゆうき @nagise 「このあいだ、考古学の先生に怒られましてね。おたくのような本物のベクレルフリー食品を作られると、将来、放射性炭素
米Tesla Motors(テスラモーターズ)のCEOであるイーロン・マスク氏が、9月8日に開催されたスポーツ電気自動車(EV)「モデルS」の納車記念式典に出席した。同日はマスク氏が簡単な挨拶をした後、すぐに質疑応答へと移り、報道陣からのさまざまな質問に答えた。ここでは、日本のエネルギー問題について尋ねられたマスク氏のコメントを紹介したい。 東日本大震災にともなう津波によって発生した福島第一原発の事故は、日本のエネルギーのあり方や考え方を大きく変えた。マスク氏は、原子力発電について「すでに必要な役割を果たし終わったのではないか」と指摘。津波に耐えうる原子力発電所を作ることができない限り、現状を維持することは難しいと語る。 では、その解決策は何か――マスク氏が挙げるのが「太陽光発電」だ。同氏は、2006年に太陽光発電会社のソーラーシティを立ち上げ、2012年末に上場を果たしている。マスク氏は
東京電力福島第一原子力発電所の事故で避難を余儀なくされた福島県川俣町の女性が自殺したのは、「避難生活が続いてうつ病になり将来を悲観したのが原因だ」として、女性の遺族が東京電力に賠償を求めた裁判で、福島地方裁判所は遺族の訴えを認めて賠償を命じる判決を言い渡しました。 東京電力によりますと、原発事故が原因だとして自殺した人の遺族が訴えた裁判で、賠償を命じる判決が出たのは初めてだということです。
原子力規制委員会は14日、九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)について、再稼働に向けた審査内容をまとめた「審査書案」を16日に公表することを決めた。原発の新規制基準を満たすと認める内容で、昨年7月の新基準施行後初めて。その後の手続きや設備の検査などの進み具合によっては、今秋にも再稼働が可能になる。 川内原発は昨年7月に九電が審査を申請。同時期に申請のあった6原発のなかで最初に主要な論点をクリアしたことから、規制委が今年3月から優先して審査を進めてきた。 審査書案は、地震や津波の想定、重大事故対策など安全対策の基本方針について、九電の申請内容が新基準に沿うとの審査結果を盛り込む。16日の定例会で案を公表し、技術的な意見を一般から募ることを決める。募集期間は30日間で、8月中にも審査書として正式決定する見通しだ。 設備の詳しい設計を記した「工事計画」などの審査は今後も残
原子力規制委員会の委員候補となった東京大大学院教授の田中知氏が、東京電力の関連団体の東電記念財団から2011年度に報酬50万円以上を受け取っており、政府が民主党政権時代に定めた厳格な人選基準に抵触する恐れがあることが27日、明らかになった。 民主党政権は「原子力ムラ」からの独立のため、委員候補は原子力関連団体から一定額の報酬を受けた人物の除外などを決めたが、姿勢が後退した実態が浮き彫りになった。原子力規制委事務局の規制庁は今回の人選に関し、同財団は「関連団体に当たらない」とし、民主党政権の基準は明確に引き継がれていないとの見解も示した。 また菅義偉官房長官は27日の記者会見で、人事案について「独立性をもって、中立、公正な立場から職務を遂行できるベストの人事だ」と強調。日本原子力学会の元会長で原発利用に積極的な姿勢を見せてきた田中氏の起用に「再稼働への布石」との見方が出ているとの指摘には「全
週刊ビッグコミックスピリッツ編集部が「鼻血や疲労感はひばくしたから」という登場人物の発言がある12日発売号の「美味しんぼ」のゲラ(校正刷り)を、発売11日前に環境省にメールで送っていたことが同省への取材で分かった。 環境省によると、1日に編集部から「被曝が原因で鼻血が出ることがあるか」といった内容の質問が電話とメールであった。その際、12日発売号の全ページが添付されたメールも担当者に送られてきた。 同省は「こちらは求めていない。具体的な内容の訂正要求もしていない」としている。質問の回答期限は7日に設定されており、7日深夜にメールで回答したという。
「編集長の責任を痛感」「表現のあり方について今一度見直します」――。人気漫画「美味しんぼ」(小学館)の東京電力福島第1原発事故の描写をめぐり、週刊ビッグコミックスピリッツ編集部は19日発売号で見解を示した。鼻血と被爆を関連づけた描写は、放射線リスクや表現の自由をめぐる議論に発展。地元にも波紋が広がっている。■「被曝で鼻血」両論併記 「根拠のない風評に対し、国として全力を挙げて対応する」。安倍晋三首相は17日、訪問先の福島市で記者団に述べた。 「風評」とされる内容の一つに、被曝の影響とした鼻血の描写がある。同誌の特集では、放射線との因果関係について否定と肯定の双方の意見が掲載された。 日本大学歯学部の野口邦和准教授(放射線防護学)は、被曝による鼻血が考えられるのは「全身に500~1千ミリシーベルトを超える被曝をした場合」とし、福島県民の被曝はそこまでではないとした。 被曝の専門家には同様の意
原発/エネルギー問題に対して「ゲーム」は何ができるのか。菅 直人元首相もゲストとして登壇した「黒川塾(十八)」聴講レポート ライター:大陸新秩序 メディアコンテンツ研究家 黒川文雄氏 2014年5月9日,トークイベント「エンタテインメントの未来を考える会 黒川塾(十八)」が,東京都内で開催された。同イベントシリーズは,メディアコンテンツ研究家の黒川文雄氏がさまざまな分野のゲストを招いて,ゲームを含むエンターテイメントのあるべき姿をポジティブに考えるというものだ。 18回めの開催となる今回のテーマは,「『シリアスゲームの現状 日本の不都合な真実』〜福島第一原子力発電所事故 ゲームにできること〜」で,2011年3月11日の東日本大震災により発生した「福島第一原子力発電所事故」以降の日本におけるエネルギー問題を題材とするシリアスゲームプロジェクト,「エネシフゲーム」が取り上げられた。 今回の黒川
写真 ニュース・フォーカス脱「お世話」の介護とは リハビリが支える自立と幸福感(2019/7/3) 高齢になっても、できる限り介護に頼る度合いを低くして自立を保てるよう、意識して運動する人は多い。国もそうした自立支援への取り組みを評価す…[続きを読む] 「普通じゃなかったんやな」睡眠時無呼吸、治すため手術[患者を生きる](2019/7/3) 病院・学校・役所、敷地内禁煙に 屋外の喫煙増に懸念も[ニュース・フォーカス](2019/7/1) がんのない乳房の予防切除を推奨 変わるか全額自己負担[ニュース・フォーカス](2019/6/29) ギラン・バレー症候群に学ぶ 自己免疫疾患のやっかいさ[内科医・酒井健司の医心電信](2019/7/1) 音楽聞きながら楽しい歯ブラシ 子どもが喜ぶその秘密は[ニュース・フォーカス](2019/7/3) 駅と病院、テレビ電話直通 五輪見据えJR東
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