イラクの首都バグダッド(Baghdad)で、砂嵐による呼吸障害で病院を訪れ酸素マスクを使う男性(2009年7月5日撮影)。(c)AFP/KHALIL AL-MURSHIDI 【7月19日 AFP】イラクの首都バグダッド中心部にあるイブン・ナフィス(Ibn Nafis)病院の救急外来室で、46歳のサーディ・イブラヒム(Saadi Ibrahim)さんは酸素マスクをかぶって座っていた。 イブラヒムさんの声はかろうじて聞こえるほどのささやき声だ。その原因はイラクを襲っている最も新しい災難、砂嵐だ。イブラヒムさんは言う。「砂嵐はほんとうに耐えられないよ。息もできない」 夏の始まりとともに、イラクではほぼ毎日砂嵐が各地を襲うようになり、ただでさえ困難な暮らしをいっそう苦しめている。病院には呼吸器官にダメージを受けた人たちが何百人と押し寄せ、バグダッドの国際空港は砂嵐で視界を奪われ、これまで数十便のキ
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