高収入の一部専門職を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)について、導入から1カ月で適用を受けた労働者は全国で1人だけだったことが20日、厚生労働省への取材で判明した。多様で柔軟な働き方を確保するのが狙いだが、長時間労働を助長するとの批判も根強く、企業側の慎重姿勢がうかがえる…
悩みを抱える人と24時間態勢で向き合う「北海道いのちの電話」の相談員=札幌市で、2019年5月14日10時10分、真貝恒平撮影 24時間態勢で電話を受け付け、自殺防止に取り組んでいる社会福祉法人「北海道いのちの電話」が、相談員不足に悩んでいる。近年は、相談員が高齢化による健康面の不安などを理由に辞退し、かかってくる電話に十分対応できなくなっているという。同法人は「一人でも多くの人、多くの命を救いたい」と話し、20日まで相談員を募集している。【真貝恒平】 同法人によると、「いのちの電話」は全国に42カ所あり、北海道は1979年1月に全国で6番目に開設。札幌市中心部に事務所を置き、今年で40周年の節目を迎えた。これまで約61万件の相談を受けた。相談員はボランティアで、365日昼夜問わずに電話を受け付ける。8割が女性で、30~80代が悩みを抱える人たちと日々向き合っている。
「愛される変人はぎりぎり許される」と話すタレントの越前屋俵太さん(右)と酒井敏教授=京都市左京区の京都大で2019年3月28日午後4時49分、菅沼舞撮影 自由な学風で知られる京都大で、一風変わった個性的な研究者や学生を「変人」として紹介する講座が2年前から続き人気を呼んでいる。中心となる教員らが、講義の内容をまとめ、今月17日に「京大変人講座」(三笠書房、1728円)を出版する。 講座を企画したのは、大学院人間・環境学研究科の酒井敏教授(地球物理学)。「本人は自分の事を変人と思わず、いたって真面目。でも、周囲から見るとちょっと変。生物の進化と同じで、微妙な変化の積み重ねが、ぶっ飛んだ進化につながる。そうした『ちょっと変』はとても重要」。「変人」に着目する意義をこう語る。 近年は学内でもコンプライアンス(法令順守)が厳しくなり、大学の法人化により、合理化が進行。酒井さんは「『ちょっと変』が許
アンパンマンのキャラクターと一緒に記念撮影できるベンチが、高松駅(高松市)や土佐山田駅(高知県香美市)などJR四国の主要5駅のホームに登場した。土讃線などで運行する「アンパンマン列車」のPRの一環。旅の思い出になると家族連れなどに人気だ。 同社によると、ベンチは丸太を模し、駅長の制帽をかぶったアンパンマンと、ばいきんまんやメロンパンナちゃんなど駅ごとに異なるキャラクターに挟まれて座れる。他に徳島(徳島市)、松山(松山市)、伊予西条(愛媛県西条市)の各駅に設置された。 作者の故やなせたかしさんの故郷にある土佐山田駅のキャラクターは、ジャムおじさんだ。(共同)
伊豆・三津シーパラダイスで生まれたゴマフアザラシの赤ちゃん=沼津市で2019年3月29日午後2時14分、石川宏撮影 静岡県沼津市内浦長浜の水族館「伊豆・三津シーパラダイス」で8年ぶりにゴマフアザラシの赤ちゃんが生まれ、一般公開されている。雄で、3月17日に生まれた時は体長85センチ、体重12キロだったが、同26日には約90センチ、約22キロにまで成長した。 母親のナナコが餌を食べなくなったことから、職員が出産を…
エースコック(大阪府吹田市)は1988年から発売してきたカップ焼きそば「スーパーカップ 大盛りいか焼そば」(税抜き200円)の販売を、3月末の生産分で終了すると発表した。同社は毎日新聞の取材に対し、「人件費や物流費、原材料費の高騰など昨今の市場環境の変化を受け、誠に勝手ながら販売を終了することになりました。長期間にわたり、ご愛顧いただきまして誠にありがとうございました」とコメントした。 エースコックは81年2月、カップ焼そばで初めて具材に「いか」を採用した商品を発売。88年2月に「カップ麺でおなかいっぱいになりたい」という若年層のニーズに応えるため増量した「大盛りいか焼そば」にリニューアルした。その後、大盛りのカップ麺「スーパーカップ」シリーズの一つに加えた。90年代にSMAPを起用したCMも話題となり、ロングセラー商品となった。
博多港に入港した大型クルーズ船から上陸する外国人観光客ら。国内で上陸後に姿を消すケースが増えている=福岡市博多区で2019年1月10日午前7時52分、宮原健太撮影(画像の一部を加工しています) 昨年クルーズ船で入国し失踪した外国人が106人に上り、年間の失踪者数が初めて100人を超えたことが、法務省入国管理局への取材で判明した。ビザ免除などでクルーズ船による訪日客が急増し、中でも中国から近く寄港回数も多い九州での失踪者が2017年は全体の約7割を占めた。大半は不法就労目的とみられ、就労先をあっせんするブローカーの存在も指摘されており、入管当局が警戒している。【宮原健太、浅野翔太郎】 長崎港で17年の暮れ、中国人の50代の女がツアー客としてクルーズ船から下り立った。だが、女の目的は埼玉に不法滞在している息子に会うことで、中国人の仲介者とソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で連絡を
日本古代史への大胆な仮説や「森の文化」の復権を唱え、日本文化や現代文明の在り方を問い続けてきた哲学者で文化勲章受章者、国際日本文化研究センター顧問の梅原猛(うめはら・たけし)さんが12日、肺炎のため京都市の自宅で亡くなった。93歳。葬儀は近親者のみで15日に営む。後日、お別れの会を開く予定。 1925年仙台市生まれ。旧制八高を経て、48年京都大文学部哲学科卒。55年立命館大講師、67年同教授。69年、学園紛争の収拾策を巡り「学問、思想の自由がない」と辞職した。72年京都市立芸術大教授。74年から約9年間学長を務め、現在も名誉教授。 84年、当時の中曽根康弘首相に「日本学研究所」構想を持ち掛け、86年に大学共同利用機関の「国際日本文化研究センター」創設準備室長に就任。87年同センター発足時から95年まで初代所長を務めた。92年文化功労者。97~2003年日本ペンクラブ第13代会長。
このような作品人気の広がり方は、「カメラを止めるな!」に近い、いわゆる「バズる」形でのヒットであると私は思います 令丈ヒロ子さんの人気児童文学が原作の劇場版アニメ「若おかみは小学生!」(高坂希太郎監督)がジワジワと支持を集めている。メインターゲットのファミリー層だけでなく、アニメファンや映画ファンまで取り込んだ幅広い層の心をつかんだ裏には、誰もが愛するあのアニメスタジオの陰が……。週に100本以上(再放送含む)のアニメを見ている“オタレント”の小新井涼さんが独自の視点で分析する。 9月に公開された劇場版アニメ「若おかみは小学生!」が、一度上映が打ち切られた映画館で相次いで再上映されるほど話題になっています。 「若おかみ」はタイトルの通り、小学生の主人公・関織子(おっこ)が、事故で両親を亡くしたことをきっかけに春の屋旅館を営む祖母に引き取られ、そこで若おかみをすることになるお話です。劇場版は
11月14日、学校に勤務する近藤顕彦さん(35)は、現実の女性ではなくバーチャルアイドルの「初音ミク」と生涯を共にすることを決め、約40人の客を招いて約200万円の費用をかけた披露宴を行い、その後幸せな新婚生活を送っている。写真は9日撮影(2018年 ロイター/Kwiyeon Ha) [東京 14日 ロイター] - 学校に勤務する近藤顕彦さん(35)は、現実の女性ではなくバーチャルアイドルの「初音ミク」と生涯を共にすることを決めた。約200万円の費用をかけた披露宴には、両親は出席できなかったものの、約40人の友人や親戚がお祝いに駆けつけた。 「新妻」の初音ミクは音声合成ソフトとして開発され、16歳のアイドルの声で楽曲が制作できるというもの。 披露宴で互いに愛を誓ってから数週間後、新婚生活では近藤さんが学校での勤務を終えて帰宅するとホログラムの妻が夫を待っていた。妻は近藤さんの顔と声を認識し
首都圏を中心に発生した建設残土が、400キロ近く離れた三重県に船で年間約26万トン運ばれ、県南部の紀北町などに事実上、投棄されていることが毎日新聞の取材で分かった。土砂条例がない三重県が“標的”になっているとみられる。都心の再開発などで発生し、最終処理が確認されていない膨大な残土の行方の一端が判明するのは異例。投棄先の地元住民は「残土業者に地方の環境を破壊され続けている」と訴えている。【飼手勇介】 毎日新聞の情報公開請求で開示された三重県の資料などによると、残土運搬船は6年ほど前から長島港(紀北町)と尾鷲港(尾鷲市)へ入港。陸揚げ量は毎月計約2万トン、今年9月までの1年間は計約26万トンで、神奈川県の横浜港、横須賀港からが目立つ。三重の両市町で残土がある造成地は、搬入を終えた場所を含め計9カ所。7カ所が長島港の4キロ圏にある。
現在のスーパーコンピューターの計算能力をはるかにしのぐと期待される「量子コンピューター」の開発競争が世界で激化している。米国のグーグルやIBMなどの企業がけん引し、中国など各国政府も巨額予算で後押ししている。一歩出遅れた日本は巻き返せるか。【阿部周一】 ●0と1 並列処理 量子とは、原子や光子などのごく小さな粒子の総称で、波の性質も併せ持つ。現在のコンピューターが「0」と「1」のどちらかの状態を表す「ビット」を使って計算するのに対し、量子コンピューターは「0」と「1」の両方の状態を同時に取れるという量子特有の「重ね合わせ」を利用し、多数の計算を並列処理する。 例えば、従来型コンピューターは2ビットの場合、「00」「01」「10」「11」の4パターンを一つずつ処理するが、2量子ビットの量子コンピューターはこの4通りを一度に扱える。1回で処理できるのは、量子ビットの数がn個なら2のn乗、50量
海外から持ち込まれ、生態系を乱し、時には人に危害を加える「厄介者」として駆除されてきた「特定外来生物」を食用にする動きが広がっている。どう猛なカメのスープがイベントで振る舞われたり、ザリガニが「レイクロブスター」として売り出されたり。食欲の秋に環境問題を考えながら、一度味わってみてはいかが。【町野幸】 特定外来生物の「カミツキガメ」が推計1万6000匹繁殖している千葉県北部の印旛沼。10月28日、沼のほとりで県などが開催した環境イベントで、このカメを具材に使った香味スープが振る舞われた。捕獲後に処分されていたカメをニンニクとショウガでじっくり煮込んだ。家族と訪れた同県白井市の幼稚園児、船津奈央さん(6)は「おいしい。もう一回食べたい」と言って、おかわり。記者も試食したが、味は鶏肉に近く、身はぷ…
月刊誌「家の光」に掲載した「山陰キャンペーン」の広告で鳥取県と島根県の位置を間違えたことについての農協観光の謝罪文=農協観光のホームページから JAグループの旅行会社「農協観光」(東京都千代田区)は、島根県の位置を鳥取県と誤って示した図を鳥取観光キャンペーンの雑誌広告に掲載したとして、同社ホームページに謝罪文を掲載した。同社は今月中旬から謝罪文を掲載していたが、今月下旬になってミスを指摘するツイッターの投稿が2万回以上リツイート(拡散)され、話題となっている。 同社によると、誤った広告を掲載したのは今月1日発売の月刊誌「家の光」11月号で、団体旅行客を誘致する企画「山陰キャンペーン」の一環。鳥取県三朝(みささ)町の断崖に建てられた国宝「投入堂」で知られる三徳山三仏寺や、岩美町の浦富(うらどめ)海岸など観光地を写真で紹介した。しかし、広告に掲載した中国地方の地図の中で、「ここだっちゃ」という
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