民主党の小沢一郎元代表が政治資金規正法違反に問われた陸山会事件に絡み、東京地検特捜部が虚偽記載の捜査報告書を放置していたことが発覚したことを受け、小沢グループ内では2日、元代表の無罪判決の可能性が一層強まったとして、復権を求める声が上がった。 「検察のひどさが露呈した。無罪判決が出たら声を上げていく」 小沢グループ幹部は2日、国会内で記者団に対し、反転攻勢への意気込みを強調した。陸山会事件を巡っては、東京地裁が2月17日の公判で、小沢元代表の虚偽記入への関与を認めた元秘書の供述調書を証拠採用しなかったこともあり、グループ内では無罪判決への期待が強まっている。元代表は消費税率引き上げ関連法案の提出や採決に断固反対し、野田首相を追い込むことで党内の主導権を奪取したい考えだ。 小沢グループ内では、首相と自民党の谷垣総裁との極秘会談に対し、「『小沢元代表封じ』の動きではないか」と警戒感や焦燥感が強