心は変えられる― 稲盛和夫とJAL社員が歩いた1100日の証言 2010年に会社更生法の適用を申請し倒産したJAL(日本航空)は、2012年、3年も経たずして過去最速の再上場を果たした。驚異的なスピード再生を実現させた「意識改革」とは何か。3万2000人が働く「現場」に、いったい何が起こったのか。 バックナンバー一覧 2010年1月19日、経営危機に陥っていた日本航空(以下、JAL)は東京地方裁判所に、会社更生法の適用を申請し、倒産した。それから3年も経たない2012年9月19日、JALは過去最速のスピードで再上場を果たした。 この驚異的な「スピード再生」を実現させたものは何だったのだろうか。当然のことながら、ある一人の人物の名が挙げられる。再生請負人としてJALの会長(当時)に就任した、京セラ名誉会長の稲盛和氏である。 JAL社員の心=意識は、「稲盛改革」によって、いかにして変わっていっ
![企業再生になぜ「社員の幸せ」が必要なのか――稲盛和夫名誉会長](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/65d7002c268ebab0cba869afb56c16b971a0342e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdol.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F4%2Fc%2F-%2Fimg_4c948ec7cc5336156e8de86d09be084629969.jpg)