「イラストレーション」とは一体どんな「絵」なのか、 「イラスト」と「イラストレーション」、呼び方の違いに意味はあるのか。 有名なあの描き手はどんな人なのか、なぜあの絵を描いたのか、 この表現はどうやって生まれて来たのか……。 イラストレーター界きっての論客(?)伊野孝行さんと南伸坊さんが ユル〜く、熱く語り合う、イラストレーションをめぐるよもやま話。 時代が進むとイラストレーターとデザイナーの分業化・専業化されていく。 仕事は効率化されたが、反面その弊害も少なくない。 連載『イラストレーションについて話そう 伊野孝行×南伸坊:WEB対談』の一覧を見る ■イラストレーターが専業化していった時代 南伸坊(以下、伸坊):1960年代に、イラストレーターの絵が雑誌の表紙になるってなかったんですよ。『話の特集』以外だと『平凡パンチ』の大橋歩さん*16が、当時まだ学生で、いきなりデビューした。あの発想