趣味やスキルを活かした低投資・低成長・低関与の「そこそこに稼ぐ」ことを目指す起業スタイルに注目した「そこそこ起業(ライフスタイル企業家)」。本イベントでは、東京都立大学大学院経営学研究科准教授の高橋勅徳氏が登壇。今回は、気づいたら借金、倒産に陥る起業の落とし穴や、経営に「立派な動機」を求められることの怖さについて語られました。 経営学者が語る「そこそこ起業」のススメ司会者:じゃあさっそく、高橋先生からお話をいただきたいと思います。高橋先生、よろしくお願いします。 高橋勅徳氏(以下、高橋):今日はお招きいただきありがとうございます。東京都立大学大学院経営学研究科で、経営学の准教授をさせていただいております、高橋勅徳と申します。まず30分くらい、2024年7月に出させていただいた新刊について、お話しさせていただけたらと思います。 自己紹介をしますと、神戸大学大学院で博士号を取った後にいくつかの