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ブックマーク / kkbt2.hatenadiary.org (5)

  • 何かをやめさせる時の考え方 - β2

    仕事では、なにかをしてもらおうとして作戦を練ることがある。じゃあ、なにかをやめさせるというプランはどうだろうか。世の中には、いじめ対策みたいに「なにかを防止したい」というような場合が多くある。こういうとき、どうすると効果があがるのか。 何かをしている人をやめさせたいときに、まずいアプローチというのはすぐに思い浮かぶ。「意志の力で殲滅する」。がんばって、あるいはがんばらせて防止しましょう、のような。人間は何かと意思に頼りたがる。意思で物事が動いていると考えがちだ。それは事実ではなく願望だと思う。 罰を用意すればいいかというとそうでもない。罰は免罪符になってしまうこともある。かつて海外の幼稚園で遅刻に罰金を科したら、むしろ罰金を払えばいいのだと遅刻が増加したという話を聞いたことがある。 ではどうするか。 まず「ガス抜き」だ。元の欲望を、ちょっと似た別の欲望にして受け流す。悪意のあるハッカーに効

    何かをやめさせる時の考え方 - β2
  • フェンスを外す人 - β2

    イギリスのチェスタートンという批評家の名言に好きな言葉がある。 「なぜフェンスが建てられたのかわかるまで、決してフェンスをとりはずしてはならない 」 高級なクラブなどに行くと気づくのは、そこにある灰皿が極端に小さいことだ。小さく造形された灰皿はそれだけで独特な美しさを持っているが、ここには原作者の粋なアイデアが詰まっている。小さな灰皿は、一でもたばこを吸えばいっぱいになってしまう。そうすると、スタッフが灰皿を新しいものに替える。そうするとことで、客への細やかなサービスを演出できるし、スタッフに自然と客へ細かく注目させることを可能にしている。 もちろん、これを違うやり方で実現することもできる。たとえばマネージャーが、スタッフに「客を細かく見ろ。灰皿は、客が一たばこを吸ったら必ず変えろ」と言えばいい。そういうマニュアルを作ってもいいし、バックルームに貼り紙をしてもいい。なんらかの指示や号令

    フェンスを外す人 - β2
  • 格好良くなくても美しいこと - β2

    大切にする、という考え方は古くて新しいものだ。そして、こいつはおもしろいことに伝染する。 九州に出張したとき、ちょっと必要があって特急に乗った。シートは革張りだった。これは、と思って少し驚いたけれど、前に見たある記事を思い出した。 とにかく不良が多い町らしく、最初は革張りのシートなんて傷つけられるって大反対だったんですが、とにかくやってみましょうよということで作りました。結果的にはとても綺麗につかわれています。子供達はずっと賢くて、大人達が気でつくったものには傷つけません。俺たちの町にこんなすごいものがあるって思ってくれるのです。プラスチックで作ったりするから傷つけたりするんですね。(地球大学クリエイティブ 第3回 水戸岡鋭治「旅の経験をデザインする」 | TAMALOG) それで、連想するのはこういう話。 人間は「豊かなものをたくさん使うこと」は"格好よく"、「不足しているものを大切に

    格好良くなくても美しいこと - β2
  • 因果の逆転、アジャイル、小さく回すこと - β2

    うれしいから笑うのではなく、笑うからうれしく感じるのだ・・・こういう話が大好きだ。あたりまえだと考えていた因果関係が逆転する。意外な驚きがあって、そのあと納得する。どこかで「自然は因果に関心を持たない」という表現を見た気がするけれど、因果関係は人間の解釈にすぎないのだというふうに考えると、いろいろとおもしろいことを発見できたりする。 因果といえば、仕事まわりで気になった因果の転回があった。 こういう人がターゲットだと想定して広告を送るのではなく、反応する人がターゲットなのだ。この考え方はおそらく「広告をつくる」とか「プランニングする」という作業の意味を劇的に変えてしまうと思う。(ペイドメディア 〜その「手売り」する価値〜 - 業界人間ベム) ブログを書いている人なら自然に納得できる論だと思う。書き続けていると、自分が書いている内容に興味がある人が寄ってくる。無理に読者を広げようと思って煽っ

    因果の逆転、アジャイル、小さく回すこと - β2
  • NPO、職人、地元、専業主婦 - β2

    NPOという概念がよくわからない。定義は調べたのでわかるし、知人にNPOな人が現れたり仕事でNPOの人と一緒になったりしているから、まったくわからないわけではない。しかし何か、腑に落ちないところがある。彼らの根っこにあるものはなんだろう。正しいことがわからない時代だから、基的な善を目指しているんだというような説明を聞いたことがある。 数年前に、若者が職人に憧れるという話をよく目にした。将来が不安な世代だから、手に職をつけることが大切で、その象徴として職人が尊敬されるのだと、そのときは説明がついていた。いまでは、そのような分析はすこし違うのではないかというふうに思う。 で、最近の若者つながりでいうと、地元志向というのが強まっているらしい。MixiやFacebookというSNSツールは、そのときどきの「学級クラス(および、そのなかの仲良し集団)」をライブなまま保存してくれる役割があるのだとい

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