■日本統治期台湾から日本占拠期台湾へ=日治と日拠、台湾版新しい歴史教科書■ 台湾また行き台湾 / hydlide ■「日治」(日本統治期台湾)から「日拠」(日本占拠期台湾)へ 2013年7月22日、台湾の馬英九政権は、行政文書で、台湾の日本植民地時代を指す用語を「日拠」(日本占拠時代)に統一すると発表した。これまでは中立的な用語の「日治」(日本統治時代)と「日拠」が混在していたが、日本の不法占拠というニュアンスが強い「日拠」という言葉に統一されることになった(読売)。 日本、台湾を問わず、「やはり馬英九は反日」「中国本土に配慮したのでは」といった憶測が飛び交っているが、実際のところはそう簡単な話ではない。「日治・日拠」問題の核心は「政治的に自由な、正しい歴史観なんてない」というきわめて根源的な問題である。 台湾の“ナショナル・アイデンティティ”、歴史学界の潮流、あるいは歴史学のトレンドとい