島谷和則さんの遺影を携えて記者会見に応じた妻(左)ら=15日午前、神戸市中央区橘通3、神戸市婦人会館(撮影・田中宏樹) 阪神・淡路大震災で兵庫県明石市職員としてがれき収集などに従事し、アスベスト(石綿)が原因とされる悪性腹膜中皮腫で2013年10月に亡くなった島谷和則さん=当時(49)=の妻(54)が15日、公務災害認定の可否を判断する「地方公務員災害補償基金」(東京)を相手取り、公務災害認定を求める訴訟を神戸地裁に起こした。支援団体によると、同震災の復旧作業に従事した地方公務員の石綿疾患を巡り、公務災害認定を求める訴訟は初めて。 島谷さんは1991年4月、明石市に採用され、震災後は石綿を含む建築廃材などのがれきを収集。12年6月に悪性腹膜中皮腫と診断され、12年8月に同基金兵庫県支部に公務災害認定を請求した。しかし、14年3月に同支部は「公務外の災害」とした。遺族側は14年5月、不服とし
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