ブックマーク / satoshi.blogs.com (13)

  • Life is beautiful : アップルにして欲しい次の革命

    うわさされていた通り、ビデオ iPod を発表したアップルだが、はっきり言ってどうでも良い(もちろん私は買わない)。あんな小さな画面でミュージック・ビデオを見せる、なんていうことがスティーブ・ジョブスの当の狙いではないことは明白だ。 今回のアナウンスメントでもっとも重要なのは、ディズニーiTunes 向けの動画配信のパートナーとなったことある。ディズニーは、ABC、ディズニーチャンネル、ESPN などの主要なテレビ局を持つ巨大コンテンツ会社。そのディズニーCEOの Iger 氏が自ら舞台に上がってアナウンスをしたのだから、これの意味することはビデオ iPod なんかよりも桁違いに大きい。 私がなぜこのパートナーシップに特に注目しているかというと、iTunes Music Store で音楽業界に革命をもたらしたアップルには、ぜひともこれをテコにしてもう一つして欲しいことがあるからだ。

    kitashirakawa
    kitashirakawa 2005/10/13
    日本でも地上波デジタルへのシフトが始まっているが、これが大変な税金の無駄遣いだと指摘する人は少ない。
  • Life is beautiful : ソウル(魂)のあるもの作り

    ソフトウェアエンジニアとしてのキャリアの大半をマイクロソフトで過ごした私であるが、一度だけ「アップルの文化」を肌で経験したことがある。アップル・ニュートンのチーフアーキテクトとして知られるスティーブ・キャップス(参照)としばらく一緒に働いた時のことだ。彼からは当に色々なことを学んだ。直感的なユーザーインターフェイスの大切さだとか、常に新しいものを作り出そうとする姿勢だとか、私の考え方に最も大きな影響を与えたトップ10人の一人である。 そのスティーブとたまたま「マイクロソフトとアップルのどこが違うか」という話題になった時に、彼が言った言葉が今でも心に残っている。 「マイクロソフトのプロダクツにはソウル(魂)が無い」 この言葉には当にまいってしまった。 私がマイクロソフトでOSの開発に関わっていた90年代の前半は、やはりアップルが最大のライバルで、いかにして相手よりも良いものを先に世の中に

    kitashirakawa
    kitashirakawa 2005/10/06
    ピュアなもの作りの姿勢がにじみ出ていて、それが人々の心を打ち、熱狂的なファンにしてしまうだ。
  • Life is beautiful: 「ビットの集まりを売る時代」の次に来るもの

    映像、音楽ゲーム、パソコンソフト、などさまざまなコンテンツをデジタルデータ(ビットの集まり)としてネットワークを介して流通することが可能になった現代において、「消費者のモラル」の低下を嘆く声や、不正コピーを防止する「DRM技術」の一層の進歩と標準化の必要性を訴える声をよく聞く。しかし、オープンソースやクリエイティブコモンズの発想、丸山茂雄氏が立ち上げた247MUSICなどを見ていると、コンテンツを作る側としても、そろそろ少し発想を変えてもの作りをしなければいけない時代が来ているのでは、と思えてくる。 「mF247を始めるにあたって」で丸山氏は「リスナーにとって音楽は〈作品〉ではなく〈情報〉として捉えられているのではないだろうか…(中略)…しかし、感動した人には大切な〈作品〉に昇華し、心に残るのである」という表現で、なぜユーザーはデジタルコンテンツを違法コピーするのか、しかし同時に、なぜ相

    kitashirakawa
    kitashirakawa 2005/09/22
    簡単に同じ複製が作れてしまう時代に、単なるビットの集まりに対価を払わせるのはどんどん難しくなっている
  • Life is beautiful: リーダーシップについて思い出したこと

    アメリカの人口の12%が「貧困層」であり、そう言った人たちは日々の事も満足にべることの出来ない生活をしている、などの報道は、米国に住んでいると新聞やニュースでは良く見かける。しかし、中流以上の生活をしている我々にとってみれば、生活圏がほとんど重ならない彼らの生活の実態は、なかなか実感として捉えられず、単なる「統計データ」としてしか頭に入って来ない、というのが正直な所である。 しかし、今回のハリケーンで、彼らの生活の基盤がいかにもろいものか、そして、その数がものすごいものであることを、映像を通して目の当たりに見させられることになったことにショックを受けている人はとても多いはずだ。 今回のハリケーンの被害は、政府からの非難命令にも関わらず、逃げるための交通手段も持たず、逃げたところで避難先のホテル代も払うことが出来ない人達が「予想に反して」10万人も市内に残ってしまったために大きくなってし

    kitashirakawa
    kitashirakawa 2005/09/06
    何としてでも結果を残す、言い訳は絶対しない、という意気込みを持って仕事をすると、ものすごく強くなれる
  • Widget 版「箱入り娘」プレゼント

    アップルが Tiger OS のアナウンスメントをしたときから、Dashboard の Widge として、携帯電話用に UIEngine 上に作ったアプリがそのまま使えるのではないか、という声は社内にはあった。UIEngine は Java Applet 版がそのまま流用できるし(Windows と違って Mac には最初から Java VM がインストールされてある)、携帯電話の画面サイズに作られたミニアプリは Widget として最適なはずだ。 Dashboard の作り方を勉強して手作りで作っても良かったのだが、担当のエンジニアに頼んで開発ツールからボタン一つで Widget が作れるようにしてもらった。一つのソースコードから携帯電話のアプリとDashboard のWidget の両方がボタン一つで同時に作れてしまうという開発環境を作ることに、すごくこだわりたかったのだ(私の知る限

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    kitashirakawa 2005/08/27
    一つのソースコードから携帯電話のアプリとDashboard のWidget の両方がボタン一つで同時に作れてしまうという
  • 小泉さん、米国産アルファ・メイルにご注意

    私もつい最近のエントリーで、アルファ・ギークという言葉を使ったばかりが、最近アルファ・ギークだとか、アルファ・ブロガーだとか、「アルファ」という接頭語の付く言葉を良く聞く。そこで、得意の英語うんちくを展開。 元はと言えば、動物学者が狼の群れ(パック)の行動を観察した結果、狼の社会にははっきりとした序列(上下関係)があることを発見し、その序列で一番上の狼から順に、アルファ、ベータ、ガンマ、と付けたのが始まりである。つまり、狼の群れにおけるアルファは、その序列の頂点にあるリーダーのことである。上下関係をしっかりと付けてそれを守るという性質は、集団で狩をすることが料確保をする上で重要な役割を果たす狼の社会において、必要不可欠なものとして遺伝子に刻み込まれた狼の能である。 こんな「狼の社会学」用語がなぜ一般の人に知られるようになったかと言うと、この狼の能が犬にも受け継がれているからである。犬

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    kitashirakawa 2005/08/10
    成功しているアメリカ人には「アルファ型人間」が多い。自信にあふれて、オーラを発散している人達である。
  • Life is beautiful: AdSense と アフィリエイトが可能にする「チープ起業」革命

    先日梅田望夫氏と会をする機会をいただいただのだが、彼の話の中で最も興味深かったのが、「『はてな』のビジネスがVC(ベンチャー・キャピタル)から全く資金調達せずに回っている」と言う話である。インターネット・バブルの崩壊後にGoogleYahooが広告収入で黒字化した、というだけで偉いのに、「はてな」のような所が、(自分で広告主を集めるのではなく)Google の AdSense と Amazonアフィリエイトでそれなりの売り上げが上がって、その資金でさらなる開発投資ができてしまうという事実は、私にとっては「目からうろこ」の衝撃であった。 私の知り合いにも、自分のブログに楽天の商品の紹介をちりばめて月180万円もの売り上げを誇るすごい人がおり、私も実験と思い楽天やアマゾンのアフィリエイトに入ってこのブログに少し広告を出してはいる。しかし、私はあくまでその手の広告から得られる収入は「ブロ

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    kitashirakawa 2005/08/04
    こんなチープなビジネスの立ち上げ方が可能であれば、日本の起業家にもまだまだチャンスはあるように思える
  • Life is beautiful: Google OS を妄想すると未来が見えてくる!?

    先週、ソフトウェア・エンジニアではない人たちが参加している飲み会でOSの話をする機会があったのだが、自分で説明しながら一つ自分の頭の中ではっきりしてきたことがある。私なりの 「Google OS」の解釈である。今までも、漠然とは理解したつもりでいたのだが、他人に説明することにより、私の頭の中でより明確化して来たので、ここに書いて見ようと思う。 OS(Operating System)とは、一口で言えばコンピューター上にあるファイル・システム、グラフィック・ユーザーインターフェイス・システム、タスク管理システム、などの各種システム・サービスの集合体のことである。ユーザーはユーザー・インターフェイスを介して、プログラマーはAPIを介して、それらのサービスとやり取りをする。 従来型のOSにおいては、そういったシステム・サービスは全て対象となるコンピューターそのものの上で実装されていた。そのため、

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    kitashirakawa 2005/08/02
    地球上にあるネットに繋がった全てのものの提供するサービスをアクセス可能にするのが Google の役割なのだ。
  • アルファギークはLonghornの夢を見るか?

    Tim O'Reillyの定義によるとアルファギークとは、「産業を変化させる力を持つ新しい技術に早いうちに飛びつき、ああでもないこうでもないといじくっているうちに、技術が進むべき方向性を示し始める、先鋭的で飽きっぽいエンジニアはてなの辞書より引用)」のことだそうである。そんなアルファギークたちが、マイクロソフトの次世代OSであるLonghornをそんな「産業を変化させる力を持つ新しい技術」とみなして、ああでもないこうでもないといじくり始めるような状況を作り出すことにマイクロソフトは成功するのだろうか、というのが今日のトピックである。 結論を先に言ってしまうと、成功させるのはとても難しいと私は見ている。私自身、もしLonghornのベータ版で遊ぶか、Googleの新しいウェブ・サービスのベータ版で遊ぶかの選択肢を迫られたら、迷うことなく後者を選ぶ。アンケートをとったわけではないが、たぶんこ

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    kitashirakawa 2005/07/02
    莫大な資金と人材はプラスとしても、WindowsとOfficeはプラスにもマイナスにもなりうる両刃の剣である。
  • ソニーの苦悩

    今回のソニーのトップの交代劇に関しては、色々な見方があるが、私はこれを「ソニーは変わらなければいけない」という出井氏の強い意思表示と解釈している。自分がなしとげられなかった「ソフト・ネットワーク路線への大幅な方向転換」を託せる後継者がソニー社におらず、ハワード・ストリンガーというイギリス人に託さざるおえない出井氏の苦悩が良く見える。 大賀氏が出井氏にバトンを渡したのには、ソニーを「ハード・技術重視」の会社から、「ソフト・マーケット重視」の会社への大転換させる必要が来ているとの大賀氏なりの判断があったと私は解釈している。たぶん、当時のソニーの中で、ソフトの重要性やインターネットのもたらすインパクトを一番理解していたのが出井氏だったのだろう。 トップについた出井氏は、さまざまなメッセージを社内外に送り始めるのだが、今まで「もの作り路線一筋」でソニーのビジネスを支えてきた技術者たちには中々伝わ

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    kitashirakawa 2005/05/28
    「久夛良木氏を使いこなせない出井氏が白旗をあげ、自分と久夛良木氏の両方をソニー本体からはずした」、と
  • 相転移

    「相転移」という言葉をビジネス用語として最初に使ったのが誰かは知らないが(ソニーの出井氏が好んで使っていたようだ)、理科系頭の私には妙にしっくりとする言葉だ。相転移とは、例えば、氷が0℃で水になる時(もしくは水が100℃で水蒸気になるとき)、それぞれの水分子間の関係が大きく変わり、今までの法則が成り立たなくなってしまう現象を指す。すなわち、氷がマイナス10℃からマイナス8℃に変化するときの法則(例えば温度の変化に応じた体積の変化)は、それを更にマイナス6℃に暖めたときにもそのまま通用するが、0℃を境に大きく法則が変わり、それまでの法則が通用しなくなるのである。 これをビジネスに当てはめると、環境の変化によってビジネスに相転移が起こると、今までの法則(常識・ノウハウ・セオリー)が当てはまらなくなり、従来のやり方でビジネスをしても勝つことができなくなってしまう状況を指す。こういった「ビジネスの

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    kitashirakawa 2005/05/28
    環境の変化によってビジネスに相転移が起こると、今までの法則(常識・ノウハウ・セオリー)が当てはまらな
  • Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向

    先日、日経BPの出版局の方と話をする機会があったのだが、私がマイクロソフトでウィンドウズ95の開発に関わったことに触れた際、「ユーザーインターフェイスの設計において、日人であることで何か役に立ったことはありますか?」と聞かれた。日人であることがプラスになったとは思わないが、ふと思い出したことがある。当時、「日語はオブジェクト指向な言語だな」と思ったことである。 その当時(90年代初頭)、アップルの方が使い勝手に関しては一歩も二歩もマイクロソフトより進んでおり、そのためには、もともとゼロックスが提案しアップルが商品化した、「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」の考え方を、より推し進めるしかないという戦略で、ウィンドウズ95のユーザーインターフェイス(当時は Object-Oriented Shell と呼ばれていた)の開発をしていた。 「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」

    Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向
    kitashirakawa
    kitashirakawa 2005/05/27
    この考え方を念頭においてみると、日本語はまさにオブジェクト指向である。テーブルの上の塩をとって欲しい
  • PCのコモディティ化

    今年の正月から「三日坊主にだけはならないぞ」と宣言して始めたブログだが、何と驚いたことに一年続いてしまった。ときどき間が空くこともあったが、エントリーの数も100を越え、読者も家族・友人から仕事関係の知人・ブログで知り合った人まで広がり、我ながらよくやっていると思う。 にはなかなか理解してもらえないが、こうやってブログを書くのも、私のとっては重要な仕事の一環である。95年から始まった「インターネット革命」が人間社会にどんな影響を与えて行くのか、そしてそこでビジネスをするにはどんなことをしていけば良いかを考えるには、常に最先端のものに触れて続ける必要があり、それが今はたまたまブログなのである(とは言え、「FFXIをするのも仕事のうち、と言った辺りから理解できなくなった」、という彼女の言い分ももっともである)。 ブログなどをしていてつくづく今思うのは、インターネットによるPC(パソコン)のコ

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    kitashirakawa 2005/05/27
    シルバーバーグは「今になって考えてみると Internet Explorer の成功は、かえってマイクロソフトにとって良くな
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