東日本大震災で被災し、施設が全壊した陸前高田市立図書館。発生から4カ月を迎えようとしている中、少しずつではあるが機能や被災した貴重文書の復旧に向けた動きが見えている。貴重文書は山梨県のNPO法人から協力を受けてデジタル化を進める計画があり、8日には法人の代表者らが資料の被災状況を確認した。また、20日(水)には全国各地から寄せられた図書、滋賀県東近江市から贈られた移動図書館車による貸し出しも再開。図書館にも復興への光が見え始めている。 被災した市立図書館は、昭和53年3月に新築移転。市民に本との出合いを与えるとともに、県指定文化財「吉田家文書」といった歴史的文献や貴重な資料を所蔵していた。 しかし、大津波で施設は全壊し、職員らも犠牲に。多くの図書が被災したが、発生から4日目には陸前高田古文書研究会(荻原一也会長、会員12人)や県内外の図書館、博物館関係者らが回収作業を行い、「吉田家文書