◎県に寄贈16年 秋にも鑑賞会/交響曲など1696作品 数千枚のクラシックレコードが16年前に県へ寄贈されたまま、和歌山市西高松1丁目の県立図書館で保管されている。県は「貴重な県民の財産。広く公開したい」と、近くリスト作りに乗り出す。市内のオーディオ愛好者の協力を得て、今秋にはレコード鑑賞会を開く予定だ。 レコードは、東京都在住の音楽愛好者が所有していたもので、1996年8月に県へ寄贈された。これまで一般公開はされず、県立図書館2階にある「文化情報センター」の所蔵庫で眠っていた。 ほとんどがクラシックで、バッハ、モーツァルト、ベートーベン、ワーグナー、チャイコフスキーなどの交響曲やオペラなど計1696作品に上る。ほとんどの作品には、レコードが数枚収められている。所蔵庫は換気が万全で、カビがつかず、保存状態はよい。 今春、就任した谷口義彦センター長は「保管するだけでは、もったいない。