福岡大(福岡市城南区)で、図書館の本を運ぶ電気自動車が活躍している。一人乗りの超小型車で、愛称は「ポポカ」。建て替えられた中央図書館が今年7月に開館したのと同時に走り始め、目立つ黄色の車体で「かわいい」と人気も上がってきた。図書館のPR役としても期待されている。 福大には、中央図書館と分館、四つの分室がある。以前は人手で本を運んでいたが、重くて大変なうえに、雨でぬれてしまうこともあったため、中央図書館の開館を機に、音が静かで維持費もガソリン車より安い電気自動車を導入した。 ポポカは中央図書館を拠点に本を積んで分館、分室との間を30〜40分かけて行き来する。出番は一日4回。運転している岸本春夫さん(54)は「学生から『運転席にすわって写真を撮らせて』などと言われます」。途中、公道を通る時には、何の車だろう、という視線を浴びることも。「医学部の分館に行くと、病院の患者さんが笑顔で振り返った