高度経済成長の中で広まった「一億総中流」の意識は、すでに過去のものとなったのか(撮影/写真部・岡田晃奈)この記事の写真をすべて見る じわじわと広がる日本社会の格差。それは教育にも多大な影響を与えている。 「日本は識字率100%ではないのではないか」 関西の公立中学校で社会科を教える男性教諭Aさん(39)は、そんな疑問を持っている。 授業で生徒に教科書を音読させると、漢字をほとんど読み飛ばす。自分の住所も書くことができない。そんな生徒はクラスに1人、2人ではない。 感じるのは、そうした生徒たちは、生活保護を受けるなど貧しい家庭の子が多いということ。夜に親が家にいない子も多い。ひとり親で、生活費を稼ぐために夜も働いているからだ。 「経済的に恵まれた家庭とは、本など周囲においてあるモノ、日常的に接する文字がまったく違う。文字をちゃんと読めないまま卒業しても、健全な社会人になるとは思えない。まさに
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