「情報の科学と技術」62(8)(2012/8)掲載 明日はフレッシュな図書館員が集まる研修会での講師を仰せつかっています。講師として、いただいたお題をうまくお伝えできるか思案しながら、「研修」というものについて、あれこれ考えてみました。 私が働く図書館業界では、いろいろな研修がたくさん行なわれています。例えばNIIやNDLなどの機関が研修事業として催すもの、また図書館関係の団体や学会が行なうものなど。INFOSTAが開催されている研修会・セミナーもそのひとつですね。「わざわざ休みの日にお金を払って勉強しに行くとは・・・」と言う友人もいますが、研修の多さは勉強熱心な人が多いことの裏返しでもあるのでしょう。 では、まず参加する立場から見たとき、こうした研修の意義とはなんでしょうか。まずはそこで新たな知見を得られることがあげられます。しかし、研修はそうした知識を得る「きっかけ」としては有効かもし