11月3日のナビスコカップ決勝は、素晴らしい好天に恵まれた。だが、そのカップウィナーを決める大一番は、ピッチ内のプレーよりもピッチ外での出来事が大きな注目を集めることになってしまった。 問題となったのは、同決勝の表彰式で、試合に敗れた川崎フロンターレの選手たちが取った態度だった。準優勝のメダルをすぐに外したり、ガムをかんでいたり、座り込んだり、来賓と握手をしなかったり。スポーツマンにふさわしい態度ではなかったとして、Jリーグの鬼武健二チェアマンは「準優勝の賞金を返せと言いたいくらい」と語り、川淵三郎・日本サッカー協会名誉会長は「ワーストルーザー」と酷評、同協会の犬飼基昭会長も「スポーツ界の恥」と激しい怒りを見せていた。 だが今回の一件は、本来は称えられるべき勝者の存在を忘れさせるほど大騒ぎすることだったのか。メディアもこぞって川崎Fの選手たちの態度の悪さを批判し、「J史上初の賞金自主返還へ