以前にも書きましたが、私もCPAN Testersの下辺の最下位に参加しています。いろいろなテストの中身を覗くと、まだ新しいTest::Moreの特色がすべて使われているとは言えないと感じました。 Test::Moreを使うのはCPAN作者のみならず、Perlerなら必須の道具です。ですから、最低常識に位置します。そういう時に、David Golden氏は御自分も失念していたかのようにとぼけて、エッセイという形を取りながらも、こじんまりと綺麗に新しいTest::Moreの特色を"Five Test::More features you might not be using yet"で説明してくれています。 私は以前にも書いたことがありましたが、Perl本体やCPANモジュールのドキュメントやハウツーものは一切訳さないと公言しました。その理由は訳さなければならないほどの英語ではない(せいぜい
私は以前、Jonathan Rockway氏の"何故、私はPerlを続けるのか"を紹介したことがありました。このエッセイの原題は勿論"Why I stick with Perl"です。ところが、最近Jeffrey Kegler氏がよく似た題名で"Why I stuck with Perl"を書いております。題名の違いは、現在形か過去形の違いだけですが、視点は全然違います。前者はモジュールの再利用の視点からCPANを見ており、後者は総合テスト環境(つまり、cpantestersのこと)の視点からCPANを論じています。 他言語の人が分かっていないのは、CPANをただのモジュール格納庫としてしか見ていないことです。cpantestersのことを全然分かっていないのです。テストするのみならず、モジュール作者がテスターにコンタクトすれば、もっと詳細なデータや、それどころかもうパッチすら用意している
久しぶりのPerlネタです。新年早々のPerl関連ブログで面白かったのは、Mooseのオリジナル作者であるStevan Little氏の"The Moose Ecosystem"でした。この私訳を以下に載せておきますが、読んでいただければ分かる通り、MooseもしくはモダンPerl万歳な風潮に対して、これまたPerl界で著名なbrian d foy氏が釘を刺したことに端を発します。 私は正直言って、Stevan氏、brian氏両方は全く問題がなくて、問題なのは混乱している人々だと思います。確かに初期のMooseはドキュメントも乏しく、理解するのは簡単でありませんでしたが、今日Dave Rolsky氏の書いたドキュメントを始め至れり尽くせりなのにもかかわらず、混乱する事自体がおかしいと思うのです。Moose系のどれを選べばいいのか、って? お好きなものをどうぞ。そもそもPerlをやろうと思っ
最近、私はあまりPerlの話題を取上げていません。理由は簡単でして、国内海外を問わずブログが面白くないからです。押し並べて自己宣伝みたいな内容ばかりだと私のみならず読むのは時間の無駄と思った人は少なくないと思います。 それでも、Perlでは、Tim Bunce氏、David Golden氏、Dave Rolsky氏、Dave Cross氏のブログは必ず読んでいます。前に書いたことがありますが、この4人の方々は端正な英文をお書きになります(ネーティブでない私が言うのも変ですが)。twitterもどきの変な英語ではなく(使っている本人たちはかっこいいと思っているのかも知れませんが)、非ネーティブのための手本みたいな英語だと思います。もう一つ、この4人の方々に共通しているのは、いわゆる尊大ではないということです。いくら偉くても、鼻持ちならぬ尊大さが透けて見える人はいくらでもいます。むしろ、Tim
Matt S. Trout氏がIron Man Blogging Challengeをしくじったことは、Iron Man Blogging Challengeに参加された皆さん(参加していなくても、ちゃんとしたPerlerなら)は御存知でしょう。いかに一週間に一度と言えども、Perlに関してブログを続けることが難しいか実感された方も多いと思います。Matt氏の場合は、しくじったと言うよりも、氏は時間間隔を勘違いされたのではなかろうかと私個人は思っています。 話は変わりますが、皆さんも何らかのコミュニティで、メーリングリストその他で、特に初心者のトラブルに付き合ったことも多いかと思います。彼等がなかなか解決出来ない最大の要因は、すべての情報を出さず、何故か出し惜しみすることにあると思います。Matt氏もそういうことに出くわしたことがあるようで、Show Us The Whole Codeとい
検索エンジンは網羅的なガイドラインを提示するわけではない(それどころかSEOを正しく行うのに必要な要素の十分の一すら出さない)。 この記事では、SEO業界にはびこる間違った情報、それも正しいSEOの妨げとなる情報について見ていこう。この記事で取り上げた「SEOの迷信(都市伝説)」は、次の10個だ。 パーソナライズ化は検索順位にどの程度影響するのか?トップページを毎日更新しないと、検索順位は維持できないのか?相互リンクはグーグルでは効くのか?「キーワード密度」には意味があるのか?ドメイン名にハイフンを使うのはSEOで不利?検索結果でのクリック率が順位に影響する?h1要素は検索順位獲得に貢献するか?他のサイトにリンクを張ることは、順位が上がるのに役立つ?PageRankを見れば順位が予測できるのか?コンテンツがよければ、高い検索順位を得られるか? ここで挙げたものの多くは、Search Eng
2010年04月30日 04:06 カテゴリIT スティーブ・ジョブズ「Thoughts on Flash」参考訳 Posted by rnishino No Comments No Trackbacks 先日アドビが Flash の iPhone 対応を打ち切りましたが、これに関連してスティーブ・ジョブズが声明を出しています。 Thoughts on Flash http://www.apple.com/hotnews/thoughts-on-flash/ 以下はこの声明の参考訳です。 正式な情報はリンク先の英文にあたってください。 (短時間で訳して推敲もしていないので、訳文がこなれていなくてもご容赦ください。内容が誤っている場合はコメントをください。) ◆◆◆ Flash に対する考え方 Apple と Adobe の間には長期の関係があります。実際 Apple は、
新年早々のMatt S. Trout氏のエッセイ"Love your idiots"は言葉はキツイですが、コミュニティでの在り方を考えさせる味わい深いものです。どのコミュニティでも最低一人はこういう役割の人がいないとうまくいかないと私は思います。何故なら、そのコミュニティが全員超天才だったら、早々とコミュニティは崩壊してしまうことは明らかだと思います。以下、その私訳を載せておきます。 汝の馬鹿を愛せよ 2010年1月3日 Matt S. Trout プロジェクトマイルストーンと思考モデル そう、私は最近オープンソースプロジェクトのマイルストーンについてずっと考えている。コードベースのマイルストーンではないが…プロジェクトの利用とコミュニティから見たマイルストーンだ。普通は貴方が造れると言うよりも、出くわすものである。 しかし、今日私が話したいものは、苦くて甘い瞬間だが、貴方のプロジェクトを
今年も残り僅かです。今年のPerl界の最大の話題は何と言っても宮川氏のPSGIとPlackでしょう。今年後半に出現したからかも知れませんが、残りの話題なんて完全にどうでもいいガラクタのように思えてなりません。しかしながら、私個人がその凄さを認識したのは、Simon Cozens氏のエッセイ”I finally get PSGI and Plack!”を読んでからです。元々、流行り病や最先端病には罹らない性格ですので、人より完全に遅れています。(こういうことを書くと周辺から突っ込みがあるかも知れませんので、予防線のために書いておきます。私がやたらとMo[ou]seを推奨しているのは最先端でも何でもないのです。Mo[ou]seが出現して何年経っているかを考えればとうに旬や物珍しさを過ぎており、悪い言葉で言えば姥桜ですよ。そして、何回も書きますが、Perl初心者や未熟者にこそ勧めているのであって
以前にも書いたことがありますが、私の周辺でPerlに習熟していない人には理屈もへったくれもなく、Mooseを使うように言ってます。それだけでは暴君なので、Moose::Manual::Unsweetenedあたりを読んでみたらとアドバイスします。これを読んで真意が分かるはずだと思っていました。ところが、後に納得したかと聞くと、逆に反論して来る人もいました。どこで仕入れて来たのか分かりませんが、スタートアップ時間がどうたらこうたら云々。そんなもの達人になってから言えと言いたいところを我慢して、Moose::Manual::Unsweetenedの感想を聞きますと、どうも読んだのかそうでないのかはっきりしません。Moose::Manual::Unsweetenedを私は何回も読み返しているのですが、ちょっとインパクトが弱いように思いました。マニュアルだから刺激が少ないのは当り前です。そこで、何
私は、以下のような人には理屈もへったくれもなく、無条件にMoose(Mouseでも構いません)を使えと言います。PerlのOOに悩みたくない人、いわゆるモダーンPerlが何であるか理解出来ない人(すなわち、Perlのベストプラクティスやピットフォールを知らない人、もっと端的に言えば、Perlに精通していない、赤ちゃん言葉でしか喋れない人です)、Mooseを知らない人(皮肉で反対なことを言っているのではありません。Mooseを食わず嫌いな人です。そういう人は、どうせMooseやClass::MOPのソースも読みはしないのだから、Mooseの何たるかを理解させる時間が無駄です)。 しかし、Perlに精通している人には無理強いしません。いろいろな考えがあるでしょうし、オーバーヘッドが無視し得ない環境もあるのです。また顧客が望まない場合もあります。一般的に顧客というのはすごく保守的です。コードも納
つい先日、Perl 5.10.1の正式リリースがありました。Moose等の、いわゆるモダーンPerlの出現もあって、Perl 5の寿命が更に先に伸びたように思うのは私だけではないでしょう。 そうは言っても、底辺にいる私ですら、Perl 6のドキュメントを読み漁る時があります。最初に読むドキュメントとしては、やはり概要でしょう。かなり旧いですが、chromatic氏の″What Is Perl 6″が優れていると思います。これは結構読まれたという記憶があるのですが、まだ和訳がないのには吃驚しました(何らかの部分訳があるようですが、それでは意味がありません)。chromatic氏の文章は非常に読み易く、説得性があります。氏の共著である″Perl Testing″という本も一気に読ませるものがあり、私の愛読書の一つです。 以下に私訳を載せておきます。 追記: 以下の訳の中で、Whipuptitu
2月に Amazon.co.uk から「シェルブールの雨傘」の DVD を買ったのですが、国内でもデジタルリマスター版が出ていたことを知りました。 このデジタルリマスター版は今年の 7月発売なので、つい最近出たのですね。同じ映画の DVD を 2枚買ってもしょうがないかなぁという気持ちもあり、やはり日本語字幕が欲しいという気持ちもあり、購入するかどうかちょっと悩み中です。デジタルリマスター版ということで画質がどのくらい向上しているのかも気になるし。 余談ですが、Amazon レビューのこのコメントがとても素晴らしいので引用させていただきます。こういう、はっきりと台詞で表現するのではなく「匂わす」という表現手法は大好きなので、それを殺してしまう字幕はちょっと残念です。時間があったら、UK 版の英語字幕がどうなっているのか確認してみようと思います。 つまり、ここを「アンジュー」とセリフで言わせ
私は今までいわゆるAPIドキュメントの類(Perlならperldoc、Javaならjavadoc等)は訳しませんでしたし、これからもしないでしょう。理由は簡単で、訳さなければならない程の英語は使われていないと確信しているからです。開発者にとって飯の種なのだから、放っといても読むはずです。訳がない場合にどう取組むかも適性の一種だと思っています。 では、テクニカルブログ等の訳についてですが、これは必須でないのだから、客を呼ぶためにも訳に励むのは当たり前ですし、英語にも多少の幅がありますから、楽しさはAPIドキュメントとは比べ物にはならないです。 前振りが長くなりましたので、本題に入ります。 CPANモジュールのバージョンの付け方はいろいろと議論があり、作者のみならず、ユーザをも悩ませるものでした。そこへ、David Golden氏が"Version numbers should be bori
私もPerlerの端くれですので、TIMTOWTDIを信奉して来ました。しかし、もうそういう時代ではなかろうと、Jay Kuri氏はDown with TIMTOWTDI! Just F***ing do it!で言っています。 私も同感するところが多かったので、以下私訳を載せておきます。Jay Kuri氏のPerlコミュニティ及び、無知と馬鹿の違いも併せてどうぞ。 (なお、以下の訳で、Just F***ing do it!は英語そのままです。常識ある方は自然と分かると思います) TIMTOWTDIを降ろせ! Just F***ing do it! 2009年5月8日 Jay Kuri Perlは、JavaやPythonのような言語とは全く違う。事を為すのに、比較的殆ど前以って定まった方法が無い、開かれた言語なのだ。これは、Perl言語の偉大なる力の一つである。それが、時と共に言語を進化さ
John Resig 氏による A Web Developer's Responsibility という記事が素晴しかったので、著者の許可を得てここに日本語訳を掲載します。 Web 開発者の最大の負担は、ブラウザのバグと非互換性への対応に膨大な時間を費やすことであるといって間違いないでしょう。それゆえに、それらへの対応に不満をいうのは、Web 開発者全員の常となっていました。ブラウザのバグは迷惑でいらだたしく、仕事を大幅に難しくします。 ブラウザのバグはとてもいらだたしく、通常の開発における最大の負担です。ですから、開発対象のブラウザが、自身のバグを見つけ修正できるようにしてやるのは、すべての Web 開発者にとっての責任です。自分が見つけたバグに対して責任を持ち、「ほかの誰かがこれを見つけるだろう」とは思わないことで、ブラウザの進歩の速度は加速していくでしょう。 ブラウザを支援する解決策
return0.infoに移転。昔の日記はまんま残してるので読みたい人はどうぞ。 世界樹の迷宮関係のコンテンツは移行が面倒なのでこっちに残すことにした。 世界樹の迷宮プレイ記録 世界樹の迷宮IIプレイ記録 世界樹の迷宮IIIプレイ記録
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