奈良市にある4世紀後半の古墳で発見された、東アジアで最も長いとされる鉄剣が、初めて報道陣に公開されました。表面のさびや泥を取り除いたことで、「さや」と「つか」の一部も確認することができます。 4世紀後半に造られたとされる奈良市の富雄丸山古墳で、去年12月、「蛇行剣(だこうけん)」と呼ばれる波打ったような形をした長さ2メートル30センチ余りの鉄製の剣が見つかりました。 国内では同じタイプの剣の中で最も古く、東アジアの同じ時代の剣の中で最も長いとされています。 橿原市の県立橿原考古学研究所が保存に向けたクリーニングを進めていて、片方の面の作業が終わったことから、27日、初めて報道陣に公開されました。 剣は、表面のさびや泥が取り除かれ、いずれも木製の、剣をおさめる「さや」や、持ち手の「つか」の、一部を確認することができます。 また、さやとつかの表面には、黒い漆の層の上に「水銀朱(すいぎんしゅ)」