関学大アメリカンフットボール部の鳥内秀晃監督は16日、神戸市中央区であった座談会に出席し、悪質な反則問題を調査している日大の第三者委員会からヒアリングを受けたことを明らかにし、「(日大側は)悪質ではないということをアピールしたい印象だった」と不快感を示した。 鳥内監督は、今月10日に負傷選手の父親らと第三者委の調査を受けたといい、「『最初の(悪質)タックルは弱めのタックルではないか』と30年近くアメフットをやってきた人が言っていた」と明かした。さらに「本当に公平に(調査)できるのか。(第三者委には)あまり期待していない」と語った。 日大選手が指導者からの重圧で悪質タックルに及んだことについて「スポーツは本来楽しいもの。上からの命令で(選手が)苦しむものじゃない」と語気を強めた。 座談会はスポーツNPO法人のSCIX主催の「スポーツ・インテリジェンス講座」(神戸新聞社後援)で、鳥内監督とスポ
メモの隠蔽を認めた報告書を受け、会見で頭を下げる神戸市教育委員会の長田淳教育長(右から2人目)ら=3日午後、神戸市役所(撮影・後藤亮平) 2016年10月に起きた神戸市垂水区の市立中学3年の女子生徒=当時(14)=の自殺を巡り、直後に仲の良かった生徒から聞き取ったメモが残っていたのに学校側が遺族に「存在しない」と伝えていた問題で、市教育委員会は3日、市教委の首席指導主事が当時の校長に隠蔽を指示したとする調査結果を公表した。指示の理由については、メモの存在を明かすことで「市教委の事務負担が増えることなどを懸念したとみられる」と説明した。 長田淳教育長は会見で「極めて不適正な対応。教育行政に対する信頼を失墜させた」と陳謝した。今後、当時の上司も含めて懲戒処分を検討するという。 調査は外部の弁護士2人が当時の教職員や市教委の担当者ら22人に聞き取り、報告書をまとめた。報告書によると、メモは自殺の
神戸市教委が発見したメモを見ながら不信感をあらわにする遺族=22日午後、神戸市中央区(撮影・中西大二) 2016年10月、神戸市垂水区の市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、神戸市教育委員会は22日、「見つからない」としていた、自殺直後に生徒6人にヒアリングしたメモが、昨年8月下旬の時点で、すでに学校が保管していたと発表した。学校側から申し出があったが、市教委は対応していなかった。市教委は「職務の怠慢で、隠蔽目的ではない」とし、遺族に謝罪した。遺族は「隠蔽」としたうえで「遺族の気持ちをふみにじるものであり、怒りを禁じ得ない」とコメントしている。 市教委などによると、メモは女子生徒の自殺から数日後、同校の教員が生徒6人から聞き取りした内容で、いじめの内容や生徒間の関係について記されている。市教委がいじめの有無などを調べるために設置した第三者委員会の調査では、メモは「破棄され
兵庫県西宮市の今村岳司市長(45)が4日午前、同市役所内での仕事始め式で4月の市長選に立候補しない考えを表明した後、取材のため駆け寄った読売新聞の30代男性記者に対し「殺すぞ」と言って取材を拒否した。神戸新聞を含め、複数の記者が現場を目撃していた。男性記者は昨年12月に今村氏の自宅に取材に訪れており、今村氏はこれに腹を立てていたとみられる。主なやり取りは次の通り。 (仕事始め式終了後、会場から出てきた今村市長に記者3人が近づく) 市長 殺すぞ (市長が読売新聞記者の頰に触れる。歩き出す) 読売新聞記者 (式での発言の)意味合いを教えてください。少しでいいんです。 市長 お前、あんだけ長くしゃべったやろ。 記者 (式でしゃべったからといって)質問に答えないこと(理由)にならないのでは。 市長 …(無言) 記者 選挙に受かったわけですから。 市長 … 記者 自分だけ発言して終わりというのは幼稚
神戸市内の製菓会社に勤務し、昨年6月に自殺した男性=当時(20)=の母親が今年9月、「長時間労働に加え、パワーハラスメントで鬱(うつ)を発症していた」として、兵庫県西宮市の西宮労働基準監督署に労災補償を申請していたことが5日、分かった。母親は「親として企業の責任を問いたい。若い社員が使い捨てにされるような社会であってはならない」と訴える。(中部 剛) 母親は、芦屋市の前田和美さん(43)。長男の颯人(はやと)さんが昨年6月、神戸市東灘区のJR摂津本山駅で、通過しようとした快速電車に飛び込み亡くなった。 和美さんによると、颯人さんは高校卒業後、製菓会社に入社。工場でチョコレートなどの製造ラインで勤務していた。タイムカードを基に超過(時間外)勤務の時間を算出すると、始業時刻前から操業準備に入っていたことなどを含め、2015年9~12月は月87~109時間の超過勤務があったと主張する。 さらに、
神戸・新長田の大正筋商店街に飾られている張りぼてが、あるアニメのファンの間で話題になっている。今年1~3月にテレビ大阪などで放送された「けものフレンズ」のキャラクターを模した作品2体で、位置関係が本来とは逆になってしまっているという。展示した関係者はファンからの指摘を受け「アニメのことをよく知らなかった」と釈明。今月16日に展示し直すという。 2体は、主要キャラ「サーバル」と謎のモンスター「セルリアン」をイメージした作品。今月4~8日に東京都杉並区の阿佐谷パールセンター商店街で開かれた「阿佐谷七夕まつり」で展示後、神戸の大正筋商店街に引き取られた。インターネット上では「神戸に来たら見に行くぜ!」などと期待が高まっていた。 ところが、神戸で展示される際、阿佐谷ではセルリアンに背を向けて逃げる格好だったサーバルが、誤ってセルリアン向きに。ファンはネット上で「これじゃあセルリアンと戯れるサーバル
私立灘中学校(神戸市東灘区)が採択した歴史教科書を巡り、自民党の盛山正仁衆院議員(63)=比例近畿=や和田有一朗・兵庫県議(52)=神戸市垂水区=が同校に「なぜ採択したのか」などと問い合わせていたことが3日、分かった。インターネット上でも「政治圧力ではないか」と問題視する声が上がっている。 同校が採択したのは、「学び舎(しゃ)」の歴史教科書「ともに学ぶ人間の歴史」。教科書は現役教員やOBらが執筆し、他社で記述がない慰安婦問題に言及。1993年に河野洋平官房長官(当時)が元慰安婦へのおわびと反省を表明した「河野談話」を載せ、併せて「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような資料は発見されていない」と現在の政府見解も取り上げている。 県教育委員会などによると、同校は2016年度から同社の歴史教科書を使用。同教科書を使っているのは県内では同校だけという。同委員会義務教育課は「(教科書の使用は
昼食時に入所者の女性に箸を手渡す湯本さん。「男前やし、話も上手。満点や」と女性=神戸市西区櫨谷町長谷、「大慈弥勒園」 ホストから介護福祉士に転身した男性が、神戸市内の特別養護老人ホームで入所者から人気を集めている。9年前、祖母の入所がきっかけとなって転職。「笑わせるのが上手」「目と目で気持ちが通じる」と男女を問わず高評価で、男性は「相手を気遣い喜ばせるのは、ホストも介護も同じ」と話す。(貝原加奈) 神戸市西区の特別養護老人ホーム「大慈弥勒園」に勤める介護福祉士、湯本亘さん(31)。高校卒業後、「やりたいことが分からない」とアルバイトを転々としたが続かず、友人とバイクの改造やゲームをして遊んだ。20歳になり、友人の誘いで神戸・三宮のホストスナックで働き始めた。 酒を注ぎ、飲み、歌い騒ぐ日々。夜10時から、翌日正午まで接客が続くこともあった。それでも「いろんな人と話をして、自分がどんなに酔って
神戸発祥で、関西で最も歴史のある創作漫画の同人誌即売会「そうさく畑」が、6日に神戸国際展示場(神戸市中央区港島中町6)で開くイベントを節目に、活動を終える。長年実行委員長を務めた武田圭史さん=兵庫県明石市=が昨年、53歳で亡くなったことを受けての終了。漫画愛好家の発表や交流の場として親しまれた即売会が、惜しまれながら34年の歴史に幕を下ろす。(久保田麻依子) 同イベントは創作漫画やイラスト活動を行うグループが出展・販売。「そうさく畑」は複数のグループでつくる実行委員会が1982年に設立した。作家オリジナルの作品を売買するのが特徴で30~50代のファンが多い。神戸を中心に大阪、東京などで催し、多い時は2千人以上が訪れたという。同イベントがきっかけでプロに転向した作家もいる。 武田さんは長年、関西を中心に同人誌即売会の運営者としてけん引してきた。「そうさく畑」でも初期から携わり、スタッフと出展
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