7月8日終了時点で貯金8、首位と3ゲーム差の2位に付けている北海道日本ハム。シーズン開幕前の予想を覆した戦いを続けているが、その躍進の象徴の一つが「2番・大田泰示」である。 初披露は開幕20試合目、4月24日のオリックス戦だった。本人が「一度も経験がない」という打順で起用されると、いきなり2本のアーチを架けてお立ち台に。そこから5試合で9安打を放って以降、従来の「2番打者=小技」のイメージから脱却した活躍を見せ続け、犠打0のまま、打率2割7分1厘、13本塁打、47打点の好成績を収めている。 高校通算65本塁打の大型内野手として、08年のドラフト1位で巨人入りした大田。「松井秀喜二世」として大きな期待を背負った中で大器の片鱗を見せながらも、さまざまな事情から伸び悩み、16年オフに2対2(大田、公文克彦と吉川光夫、石川慎吾)の交換トレードで日本ハム入りした。そして移籍初年度の昨季、打撃三部門す