上信電鉄(本社・群馬県高崎市)が走らせているアニメ「銀河鉄道999」のキャラクターを車体に描いたラッピング電車が、9月9日限りで姿を消す。沿線住民の後押しで、昨秋の使用期限切れ後も著作権料無料で運行してきたが、作品名にちなみ「9」が並ぶ日に最終列車が旅立つ。 銀河鉄道999は松本零士さんの代表作。2両編成のラッピング電車にはメーテルや鉄郎などの姿が描かれ高崎−下仁田間33.7キロを1日4往復し、乗客減に悩む同社に全国からファンが訪れる。 沿線住民らでつくる「銀河鉄道999号を走らせよう!実行委員会」(大日方(おおひなた)康博委員長)によると、賛同した松本さんが原画を提供し、作品管理会社「東映アニメーション」も著作権料を無料にすることを内諾。住民らの募金でラッピング費用も集まり、08年10月から3年間の使用期限で運行を始めた。松本さんの善意で期限が延長されたが、同社からは早期の運行終了を求め