JRの歴史は平成とともに歩んできた。その平成もまもなく終わろうとしている。そんな折、東洋経済オンライン編集部から「JRで最強の列車を選んでほしい」というお題をいただいた。非常に難しいテーマだ。 “最強の”という枕詞には前提条件が必要である。列車ならば、いくら最高速度が早くても運ぶことができる人の数が少ない、あるいは短い時間しかその速度を維持できないのでは、最強とはいえない。 また、同じ性能であったとしても、使われている地域に最適な仕様となっていなければ高得点を得ることはできない。なにより、ワクワクするような魅力を持ちあわせていなければ、優秀ではないのかもしれない。 ということで、客観的な定義を定めず思いつくまま、JR各社の在来線特急車両を眺めてゆくことにしてみた。 1.表定速度トップ JR西日本681系電車 子どもも大人も、早く走るものに惹きつけられる。在来線での最高速度は、1970年代ご