昨年11月末から問題となった、大澤昇平氏(元情報学環特任准教授)による中国人差別をはじめとするツイッター上での数々の差別発言。これらの発言は具体的にどのような点で問題があり、社会にどのような影響をもたらすのだろうか。そして、大澤氏に懲戒解雇処分を下すまでの東大の対応にはどのような問題があったのだろうか。反レイシズム情報センター(ARIC)代表の梁英聖さんと、ヘイトスピーチについて研究する情報学環の明戸隆浩特任助教(当時)に日本における差別対応やヘイトスピーチの現状などについて取材した。 (取材・楊海沙) 差別禁止ルールが必要 「大澤氏のツイートを見た時は本当にありえないと思いました。東大教員の肩書きで差別をするということは社会的影響力がはるかに大きいためです」と一橋大大学院でレイシズムについて研究する梁英聖さんは言う。11月20日の大澤氏による「弊社Daisyでは中国人は採用しません」とい
![「東大は大澤氏にツイート一つ削除させられない」 差別研究者が見る東大の対応とヘイトスピーチ - 東大新聞オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7bb314cc065eeb3295a23581ed73322812c74fc3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.todaishimbun.org%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F04%2FF1C02DA6-EE3D-4CA8-AC96-837E03F19205.jpg)