業績不振、費用対効果…広告不況、歯止めかからず2009年9月2日1時16分 広告市場の落ち込みに歯止めがかからない。不況で業績が悪化した企業が広告費を減らすだけでなく、広告の「費用対効果」にも厳しい目を向け始めたからだ。大手広告会社は効果を測る新サービスを開発し、「広告主」のつなぎ留めに懸命だが、底打ちの兆しは見えない。 テレビ朝日系のドキュメンタリー番組「人生の楽園」。00年の放送開始以来、トヨタ自動車が広告枠を買い切り、1社でCMを提供してきたが、今春からトヨタを含む4社提供に変わった。世界的な販売不振からトヨタの業績は10年3月期に巨額の営業赤字に陥る見通し。広告費の大盤振る舞いは「カイゼン」の対象になったわけだ。 「(テレビや新聞など)マスメディア向けの広告費は前年度比で2割削減」(電機大手)。「広告費が3割減ったため主要ブランドに集中投下している」(化粧品大手)。広告費を削る動き