「ドケルバン病」。異様に迫力のある名前のこの病気、聞くところによると、親指を動かすと親指と同じ側の手首が痛くなる、という症状だそう。その原因になりやすいのがスマホの使い過ぎだという。 「ドケルバン病は『腱鞘炎』の一種です。指などの末端の部分を動かす『腱』という組織がありますが、その腱をぐるりと囲むトンネルのような組織が『腱鞘』。ドケルバン病は、親指側の手首の腱鞘炎を指します。使いすぎなどで腱鞘が炎症を起こして腫れ、親指を伸ばしたり、広げたりする時に、腱がスムーズに通らなくなり、さらなる炎症を起こすのです」と教えてくれたのは、手の病気を専門とする「手の外科」がある、四谷メディカルキューブの医師・平良貴志先生。 原因は主に3つ。スマホやパソコン、スポーツなどでの親指の使いすぎ、もともと腱鞘が狭いなどの生まれつきの特徴、(女性の場合は)ホルモンバランスの変動などの影響が考えられ、これらが複合的に