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ブックマーク / masanork.hateblo.jp (36)

  • ITの6年前、そして6年後 - 雑種路線でいこう

    明日ちょっと2015年を目処とした将来像とか話すんで頭の整理をしている。2015年って遠い先のようで、たったの6年後。6年で何ができるだろうと考える前に6年前を思い起こすと、ちょうど今の会社に転職して製品マネージャとしてサーバー製品の立ち上げでドサ周りとかやってたっけ。あれから6年も経ったのだから歳をった訳だ。 この6年を振り返ると意外とFTTHとか3.5Gは普及して、公衆無線LANは駄目だったが無線LANはDSのお陰で大衆化した。音声ARPUは快調に減っているが、IP電話は前評判ほど破壊的じゃなかった。AV系ホームネットワークは流行らなかったが、1万円台のHPのインクジェットプリンタにまで無線LANチップが載っている。CPUのクロックが2〜3GHzで頭打ちして、ノートPCに載せるメモリは2GBで頭打ちして、けどフラッシュメモリは劇的に値崩れ。未だに店頭でWindows XPをプレインス

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    klim0824
    klim0824 2009/01/14
  • 教育政策に期待する事勿れ - 雑種路線でいこう

    勉学に励んで立身出世って構図は何も戦後に限ったものではない。わたしが学歴不信に陥った中学時代、読んで腑に落ちたのは鷗外の『青年』の一節だった。戦前の方が社会全体の流動性は高かったが、学歴のパイプラインと職業とが深く結びついていたのではないか。師範学校を出れば先生になって当然だったように。そして戦後の豊かさへの希求と学歴への期待って文部科学省の意図的な政策というより、高度成長期に学歴差別と消費社会の魅力を実感させられた団塊世代に共通した気分だったのではないか。 利得という「にんじん」をぶらさげて子どもを利益誘導して勉強させることも、あるいは「競争から脱落して社会的落伍者になる恐怖」という「むち」で脅かして勉強させることも、どちらも過去30年間十分に教育行政はやり尽くしたはずである。 その結果、子どもたちは「利得」のめどが立てばできるだけ費用対効果のよい勉強をし、「利得」のめどが立たなければ、

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  • うごメモはてなと、子どもを受け入れられる村へ - 雑種路線でいこう

    正月早々、下らない番組ばかりなのでネットを使っていた。で、話題となっているうごメモはてな - ゆうたさんの作品、不覚にも再生したら音が流れては怪訝な顔をするし、息子どもが寄ってきて「また再生して」とせがむし、困ったもんだ。子どもの悪ふざけなんてこんなものだし、これが全世界に公開されちゃうってどうよと思うが。最初に物議を醸したのが悪質なネットいじめでも誹謗中傷でも犯罪でもなく、こういう微笑ましい悪ふざけだったことは僥倖じゃないかな。無事モデレーションが機能してDSiじゃ再生できないようだし。 年末に颯爽と現れたはてなと任天堂のコラボサービス、うごメモはてな。早速、旧来のウェブ利用者に衝撃と混乱を与える逸材が登場しました。 うごメモはてな - ゆうたさんの作品 任天堂は今、自らのサービスが2chに変わってしまったことに震撼しているのではないか。 (略) 「日常で行われている悪ふざけ」が瞬間的

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  • 票目当てで教育を弄ぶ愚 - 雑種路線でいこう

    騒いでいるのが政治家や野次馬ばかりで、教育者や保護者の視点が欠けていないか。学校へのケータイ持ち込みを禁じるかは学校が、子どもにケータイを持たせるかは保護者が決めることで、関係のない政治家や年寄りに口出しする資格はない。 政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾長)の小中学生の携帯電話利用に関する報告書の素案が16日、明らかになった。小中学生に必要のない限り携帯電話を持たせないための取り組みとして「小中学校への原則持ち込み禁止」を明記。「3年後をめどに施策全体の検証を行い、法的措置を含め必要な対応策を迅速に講ずることを要請する」と法制化の検討も打ち出している。 文部科学省が7月、都道府県教委に携帯電話に関するルールの明確化を通知。その中で「小中学校は原則持ち込み禁止」と指針を示しており、埼玉県教委はこれに倣った。県教委が現在策定中の「ネットいじめ等対応マニュアル」に、特別な事情がある

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  • ひとつの時代の終わり - 雑種路線でいこう

    昨年の春に議論したことが秋には実現してしまい、あまりの展開の早さに愕然としたが、改めて夏野さんに断言されると感慨深い。官製不況との誹りを受け、メーカーなど昔のモデルに戻せと働きかけているようだが、販売報奨金に手をつける決断をしたのはキャリアであって総務省ではないから元には戻らない。 「通信事業者は主役の座を降りた。通信事業者とメーカーのWin-Win関係は崩壊した」 ケータイ料金は半額になる! (講談社BIZ) 作者: 山崎潤一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/11/05メディア: 単行購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (2件) を見るコトの質は日のケータイ市場が成熟して高い成長を望めなくなったことで、モバイルビジネス研究会の役割はキャリアの背中を押し、全キャリアが一斉に料金体系を見直してもカルテルに当たらない環境をつくったことではないか。 わたしは

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  • 問題は内定取り消しより新卒偏重では - 雑種路線でいこう

    正社員だって整理されちゃう時代なら、内定を取り消されたって仕方ないだろって気もする訳ですよ。で、問題は内定取り消しそのものじゃなくて、それが今後のキャリアに大きく響いてしまう新卒偏重の方なんだよね。ところが首相のコメントとか労働基準監督署の指導とか、おかしな方向に走っている。役人も記者も新卒採用が多いから、自分が暗黙のうちに差別を認めていることに気づかないのかな。 どこの馬の骨ともつかない一般学生に100万やろうという話がでて、社会がそれに「かわいそうだ」とか同情する一方、100万円もあれば生きる事ができるかもしれない就職氷河期世代の非正規労働者に、質的な意味での同情の声は上がらないわけですよ。 麻生太郎首相は10日午後の参院予算委員会で行われた経済・社会保障に関する集中審議で、企業による新卒者の内定取り消しが増えていることについて「これから(社会人として)スタートする人が、かなり大きな

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  • シューカツ中の君へ - 雑種路線でいこう

    文化系トークラジオLifeの「第二ロスジェネ?就職氷河期の生き方」を聴き終えた。そういえば先月IVSのあと宮崎市街で鳥刺しをいつつ百年の孤独を飲んでいたら、珍しく妹から電話があって、就職活動の相談に乗ってほしいという。もうそんな歳かよと驚いたのだが、よくよく考えると就職氷河期ど真ん中の時期に大学2年でネットベンチャーに飛び込み、今の会社への転職もすんなり決まった自分としては、アドバイスできることなんて何もない。だいたいシューカツなんてやったことないんだから。 僕の話なんか聴くより、似たような境遇の先輩の話を聴けば、とアドバイスしようとしたが、彼ら空前の売り手市場だったんだよね。そういう意味じゃ先輩の話も参考にならない。いまは空前の不景気だからな。さーて何をアドバイスしようか迷った。結局あまり何も考えずに飲みに誘って話を聴くと、IT系はどうだろー、とか聞いてくる。あと、受けようとしているの

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  • gdgdな国、日本 - 雑種路線でいこう

    数日前に白金でフランス料理をご馳走になった後、飲み足りなくて地元のバーに顔を出した。雨上がりだし空いてるかなあと思ったんだが、この不景気で普段なら銀座で遊んでいるような人々が結構きているようで混んでいた。カウンターの隣の席に座ったひとがジョニ黒のボトルを飲んでて、捜査だとか千葉にも張り込んでいて云々というので、警察関係の方ですかと聞くと、警察を張る方です、とのこと。で、「顔みてあれっと思ったんですよね。責任能力があるか分からないのに名前を出すのって、どうなんでしょう」って振ったら「だってさー、みんな知りたいでしょ、どんな奴がやったか」だってさ。 捜査部は当初、容疑者の氏名を匿名の「甲男」と発表。理由について「精神発達遅滞という診断のため」と説明した。しかし「事案の重大性をかんがみ、後は報道各社の判断で」と住所・氏名を発表した。 端的に言えば、容疑者の実名・顔写真報道の問題である。事件

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  • 日本語の壁、日本の壁。 - 雑種路線でいこう

    できればを買ってから何か語るべきなんだろうけれど、Amazonに発注したばかりで数日はかかりそうだ。このを巡る議論で予備校時代のことを思い出した。自分が役所に出入りし政治家と会って政策課題を技術的に噛み砕いて説明し、解決へ向けて諸々のお願いをするという営為をいつ始めたか振り返ってみると、予備校時代に秋葉原で知り合った日教育の先生の手伝いでネットで日人が英語を読むようになったのに、外人が日語を読もうにも文字化けして困るという相談されてからのことだ。 そういうことであるから、日語が「現地語」として滅びるといっているのではなくて、普遍的なことを語る役割を担わされてきた近代国民国家の「国語」が、英語が新たな「普遍語」となることによって、変質をこうむる、という見通しを水村は述べているのである。 いま考えると馬鹿みたいな議論かも知れないが、国費を投じて日語コードをビットマップに変換する

    日本語の壁、日本の壁。 - 雑種路線でいこう
  • そこの発言だけ切り出されるとなあ - 雑種路線でいこう

    昨日の「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」で硫化水素自殺を例にテレビの影響に言及したことについて、落合弁護士が誤解しているようだ。わたしは硫化水素の作り方がネットに掲載されていること自体が自殺を促しているかは再考を要する、書き込まれてしばらくは全く影響のなかったところ、テレビ報道を受けて検索が急増したことが確認されており、再発防止策の検討に当たっては冷静かつ事後の科学的検証が必要と主張した。 発言の目的は報道を自粛しろということではなく、自殺事案から短絡的に硫化水素の作り方が有害情報に当たると決め付けるべきではなく、サイト毎の判断について多様性が尊重されるべきと主張するためだ。削除依頼しても硫化水素の作り方を削除しない巨大掲示板があるから、確実に削除するための規制強化が必要といった意見を受けての反論である。 そういった議論自体が「気がついたら国民の権利制限の道への露払

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  • ポータルとブラウザの終焉 - 雑種路線でいこう

    大学が決まってライター駆け出しの頃、最初に書いた記事は98 Magazineのコラムで、IE 3.0とブラウザ戦争の足音を告げるものだった。当時はNetscapeの優勢を疑う者はおらず、時代を先取りする記事だったと今も自負している。今年2月でNetscapeブラウザのサポートが終わり、年初からYahoo! Japanのリニューアルでトップからディレクトリが消え、ひとつの時代が終わったと実感した。 気付いたらブラウザもポータルもコモディティ化してしまった。素人目にYahoo!とNiftyとMSNのトップページを見比べても違いは分からない。世界で最も成功しているYahoo! Japanが、どうして好調とはいい難い米Yahoo!のデザインを追っかけなければならないか理解に苦しむが、もはやポータルは将来へ向けた競争領域ではなく、トラフィックを少しでもマネタイズするために広告スペースを大きくすること

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  • ミニノートへの期待 - 雑種路線でいこう

    初めて工人舎のノートPCを買ったんだよね。Eee PCがもっと安いし流行だけど単に安いPCってか、フツーのノートPCは何台も持っている身としてはタブレットとワンセグとGPSがついて10万円以下っててんこ盛りっぷりと価格に惹かれた。メモリやバッテリーの増設に後から金かかったけれども許容範囲。メモリもHDDも充分なPCが10万円切ってるんだなー、という現実には驚かされるし、非常に小さいので手元で広げるとみんな興味を持つんだけど、自分にはちょっと小さ過ぎた。キーボードを打ってると時々戸惑う。なんか初代リブレットとかを思い出す感じだが、じゃあ慣れれば何とかなるのかな。 で、値段の割りに充分実用的なPCに非常に満足しているんだけれども、すっかり文章を書くことが減って、読んでばかりになったんだよね。これはびっくり。住めば都、しばらくすれば小さなキーボードに慣れてエントリ書きまくっているかもしれないんだ

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  • ブログ的不安と矜持 - 雑種路線でいこう

    毎日RSSリーダーで数百件の記事を読む。そのうちいくつかに反応してブログエントリを書くんだけど、そんなことばかり続けていて大丈夫かと不安になる。結局のところブログってフローの情報で、条件反射的に書く自分のブログもまたフローの漠とした印象論でしかない。 積み上がらないし、矛盾しているし、膨大なガラクタに過ぎないのかも知れない。時には人々を励まし、建設的な議論を惹起し、あとから読むに耐える文章もあるとしても、多くのエントリはその時期のコンテクストに依存し、なぜそんな細かいことにこだわっていたのか不思議になることもある。個人的な日記だってそういうものだが、日記と違って他者の視線を前提に書いているし、ホッテントリに入るか一喜一憂しながら書いている分、余計に足を取られる危険を感じる。 このところ特にそういうことを考えるようになったのは、自分の言説があまりに典型的であることに気付かされたからだ。ひとつ

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  • 文化とCGMの陥穽、ブログエントリの歴史性 - 雑種路線でいこう

    休日の時間を持て余していると、ついPCへ向かってマイミクの日記やらtwitterやらRSSリーダーの未読エントリやらホッテントリを読み終え、いま読むべきものはないかと不機嫌になり。平日は仕事メール、個人メールと並行して、もっと数の多いエントリを消化しているのだから土日ともなればそんなものだろう。けれど時々、文藝春秋とか中央公論を開き、司馬遼太郎とかを読むと、こっちの方がずっと有意義だよなぁと嘆息。おやじっぽいが。 ホッテントリ的馴れ合いって明らかにジャンルは違うけど、何かこうバラエティの延長という気がする。話題は時に真面目でも、結局は空気を読み合いながらの即興で、島国の片隅にあるはてな村の井戸端に閉じている。ここはこれでいいんだろうし、裾野を広げたってNewsingみたく芸能ゴシップみたいなエントリが増えるのも御免だし。できれば緩やかに繋がって、自分と近い関心領域のエントリを推奨されるとい

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  • 日本のネットは終わらないよ - 雑種路線でいこう

    技術的なことは高木氏の指摘通りなんだけど、少し誤解があるようなので補足しておく。これまで総務省の研究会で個体識別番号等について議論され、報告書で取り上げられたことは何度かあるけれど、個体識別番号等を送信するようキャリアに対して総務省が法的拘束力を持った行政指導等を行ったことはないはず。携帯キャリアは寡占事業だし、電気通信事業法は通信事業者に対して利用の公平を義務づけているから、公式サイト・勝手サイト間の競争条件について総務省の見解に過敏に反応しても無理はない。或いは推察になるが、ケータイからの掲示板アクセス等について、事後の追跡性をPC程度まで高めて欲しいといった犯罪対策上の要請も考えられる。 どう考えても1999年のPentium III、2002年のWindows Media Player 9等の議論を踏まえると、PCに個体識別番号等の実装が義務づけられるようなことがあれば日は世界の

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  • ネットの時間で子どもを守れる教育を - 雑種路線でいこう

    パソコン時代のITリテラシーとケータイ時代のITリテラシーで決定的に異なるのは、パソコン時代に求められる情報教育ITに慣れ親しみ使えるようにするための教育が求められたのに対し、ケータイ時代に求められるITリテラシーとは先生よりも子どもの方がITに慣れ親しんでいる前提で、子どもたちの逸脱行動をどう防ぐか、が問われている点である。 パソコン時代のITリテラシー1.0は技術・家庭の延長線上だったが、ケータイ時代に求められるITリテラシー2.0って実は道徳・生徒指導の延長線上にある。時代の変化に対して文部科学省が無策でいるところ、発破をかけるべき教育再生懇談会が事業者だけに責任をかぶせて「子どもからケータイを取り上げろ」と権力を振りかざしているのは反動でしかないし、あまりに無責任ではないか。 森総理がイットとか旗振ってた時代のITリテラシーって、例えばパソコンでブラインドタッチできるとか、ワープ

    ネットの時間で子どもを守れる教育を - 雑種路線でいこう