フランス・リヨン(Lyon)の病院で、アルツハイマー病の女性に付き添う看護士(2006年12月22日撮影)。(c)AFP/JEAN-PHILIPPE KSIAZEK 【9月7日 AFP】アルツハイマー型認知症の誘因と考えられる3つの遺伝子変異を英仏の2つの研究チームが発見し、6日付の科学誌「ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)」にそれぞれ発表した。診断ツールとして、また発症リスクの高い人の生活設計を補助する上で有益とみられる。また、欠陥遺伝子に作用する新薬の開発も期待される。 認知症の最大の原因であるアルツハイマー病には強い遺伝性があると考えられているが、原因遺伝子の詳細や発症の仕組みはほとんど解明されていない。 若年期に発症する家族性アルツハイマー病については、これまでに3つの原因遺伝子が確認されたが、家族制は全アルツハイマー病患者の3%にも満たない。一方、60歳