【AFP=時事】フランスで発生したイスラム過激派戦闘員による一連の襲撃事件の余波の中、「表現の自由」の重要性を強調する仏当局が、他方で「テロを擁護する」とされる発言をした人たちを投獄できるという事実を、多くの人々が理解できずにいる。 ローマ法王、「言論の自由にも限度」 イスラム教の預言者ムハンマド(Mohammed)を風刺画に描くという、イスラム教徒らにとって極めて侮蔑的な行為を過去に繰り返した風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)が襲撃されたことによって、多数のイスラム教徒が住むフランスにおいて保障されながらも賛否両論を巻き起こしている「宗教を揶揄(やゆ)する権利」が注目を集めている。 メディアの権利を専門とする弁護士、バジール・アデル(Basile Ader)氏は「表現の自由を推進しながら、自分の考えを表現したという理由だけで人々を刑務所送りにすることはできない