大阪府吹田市の千里会館で25日、営まれた人間国宝の落語家、桂米朝さん(享年89、19日死去)の葬儀。約1500人の参列者には、2000年に芸能界を引退した上岡龍太郎氏(73)も久々に公の場に姿をみせ、「米朝は永久欠番」など“上岡節”を炸裂させた。 「ただただお礼を…。『おまはんも、もう一門みたいなもんや』と言うてくださった。ほんと、ありがたかったですよ」 「一般人ですから」と当初、報道陣にノーコメントとした上岡氏だったが、思いがあふれた。公の場での発言は11年の立川談志さんのお別れの会以来だが、よどみなく話す姿は昔のままだ。 「横山ノック、桂枝雀、立川談志、夢路いとし・喜味こいし、米朝師匠。ボクの憧れてた人がこれで全部亡くなりました」。共著「米朝・上岡が語る昭和上方漫才」(00年)があるなど親交が深かっただけに喪失感も大きい。「師匠のすごいとこは、月亭可朝、枝雀、ざこば、吉朝と形が違う弟子