「自分の立場がわかっているのでしょうか」 呆れ顔でこう語るのは、国士舘大非常勤講師でスポーツライターの津田俊樹氏だ。 【関連】“ポスト森”の橋本聖子氏 実父が残した億単位の借金にも苦しめられる 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視発言で辞任。新会長は橋本聖子前五輪相に決まった。新たな会長を決める候補者検討委員会は透明性が求められたが、委員長の御手洗冨士夫氏(組織委名誉会長)以外のメンバーと3回の会議内容はすべて非公開だった。山下泰裕日本オリンピック委員会(JOC)会長が、その理由をこう言った。 「(会議を)非公開にすべきと言った2人のうちのひとりは私です。公開したらスポーツ界、政界(などから)、さまざまな形で検討委のメンバーに圧力がかかってくる。私の今までの経験から間違いないと思った。透明性よりも委員が本音で信念に基づいた考えを述べる環境をつくることが大事」 ■非公開に